勝てる限り走り続ける 最年長女性ボートレーサー・日高逸子の哲学

ボートレース界のレジェンド、日高逸子。現役女子ボートレーサーとして最年長であり、かつ、昨年は自らが持つ女子最年長優勝記録を塗り替えている。ボートレース界の「グレートマザー」として今も女性レーサー生涯獲得賞金ランキング1位(2023年5月現在)の座に君臨。選手生命の危機なども乗り越えながら、今も果敢に攻めるレースを見せている。

文・油井なおみ

 

日高 逸子(ボートレーサー)

ボートは運に左右される競技
つきに味方されここまできた

日高逸子の辿ってきた道のりは決して平坦ではない。だが、本人は「ただ普通に過ごしてきただけ」と語る。

1961年、宮崎県で教師の父と保育士の母のもとに生まれた日高は、2歳上の兄と共に健やかに育った。しかし、日高が4歳の頃、父が大事故に。入退院を繰り返しながら、後遺症の苦しみを忘れるべく酒を飲んでは暴れた。そして、日高が小学1年生のとき、優しく美しい自慢の母が家を出て行った。

その後は兄と共に、同じ宮崎県の串間市に住む祖父母に引き取られ、家の手伝いはもちろん、新聞配達をして家計を助けた。小学5年生になると、クラスでいじめられている子を助けたことからいじめの標的に。それでも辛いという顔は見せなかったという。

「負けず嫌いはあの頃、培われました。負けてもいいと思ったらこの仕事は続けられません。悔しいと思うから、次は頑張ろうと思えるんです」

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