プラント設計・施工で日本最大のエンジニアリング企業 新分野にも進出

日本を代表するプラントエンジニアリング企業、日揮ホールディングス(HD)において、国内事業を担うのが日揮だ。顧客企業の要望に応じ、石油精製・化学などエネルギー関連のプラントから、医薬品工場や陸上養殖商業プラントなどの建設も受注するようになった。2024年11月には長崎市に新拠点を設けたところだ。

 

山口 康春(日揮株式会社 代表取締役 社長執行役員)

日揮グループは1928年の創業以来、石油・化学・LNG(液化天然ガス)などのプラントを手掛けるエンジニアリング企業として、戦後の復興や高度成長を支えてきた。EPC(Engineering[エンジニアリング]、Procurement[調達]、Construction[建設])を主軸にしたビジネスを展開している。2019年に持株会社化し、LNGをはじめとする各種プラントやインフラ設備の海外EPC事業は「日揮グローバル」が、国内事業は「日揮」が、それぞれ担うようになった。今回は国内事業を担当する日揮の新社長である山口康春氏に、地域とも連携した同社の事業について聞いた。

HDのビジョンは環境重視
人類社会を持続可能にする

2021年、日揮HDは長期経営ビジョン「2040年ビジョン」を策定。国内事業もこのビジョンを核にビジネスが動いている。このビジョンでは、日揮グループの存在意義を「Enhancing planetary health」という言葉で定義している。そして、プラントエンジニアリング企業として日揮グループが培った能力や実績を駆使し、「エネルギーの安定供給と脱炭素化の両立」、「資源利用に関する環境負荷の低減」、「生活を支えるインフラ・サービスの構築・維持」といった3つの社会課題解決を目指す、とした。

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り77%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。