大企業の脱炭素投資が加速 スタートアップ資金調達に新たな潮流

大手企業が自社やサプライチェーンのカーボンニュートラルを目指し、スタートアップへの投資を拡大している。花王は米国のパーム油代替原料ベンチャーの設立に資本参画し、KDDIはプラスチック代替素材スタートアップへの投資を発表した。

脱パーム油へ、花王が
米国ベンチャーに投資

花王は2022年9月、パーム油由来の原料に代わる植物由来原料の商業化を目指す米国のベンチャー企業の設立に参画すると発表した。同ベンチャーはサステナブル素材を開発するGenomaticaと消費財大手のユニリーバが1億2千万ドル(約170億円)を共同出資して設立するもので、花王もここに追加出資を行う。

花王はGenomaticaとユニリーバのジョイントベンチャーに出資、脱パーム油を進める(Genomaticaプレスリリースより)

加工食品のほか石鹸や化粧品の原料に使われるパーム油は、生産に伴う多量のCO2排出量が問題となっている。Genoの技術に基づき同ベンチャーが供給する植物由来の代替原料は、パーム油由来原料に比べ、最大50%のCO2排出量削減が見込まれるという。

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り67%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。