中小企業向け支援に特化 細やかな応対で顧客企業を支える

東日本銀行は、東京を本拠地に、中小企業や個人事業主に特化したサービスを展開する金融機関だ。「フェイス・トゥ・フェイス」という言葉を企業理念の中に掲げ、顔を合わせ心を通わせる細やかな対応で顧客企業にさまざまなソリューションを提供。行員のコンサル能力向上も目指す。

助川 和浩(株式会社東日本銀行 代表取締役頭取)

大正時代の無尽から相互銀行へ
2020年からは中小法人に特化

東日本銀行の始まりは、今から100年前の1924(大正13)年に、茨城県水戸市に設立された常磐無尽で、設立当初から一般庶民や中小零細企業を顧客とした金融機関だった。1951年に常磐相互銀行に社名を変更し、翌年の1952年に本店を東京都に移転したことがターニングポイントとなった。

「この時に、東京を核とする首都圏を基盤とする金融機関に生まれ変わりました。東京に移転してからも70年以上、中小企業や一般のお客さまに対しさまざまな金融サービスを提供してきました」と、代表取締役頭取の助川和浩氏は話す。

2016年、横浜銀行と経営統合し、コンコルディア・フィナンシャルグループを設立。2020年に法人、特に中小企業向け支援に特化した金融機関に方針転換となった。「現在は、中小企業や個人事業主を中心に支援する金融機関として、お客さまのさまざまなニーズに対応したソリューション営業をおこなっています。これは、多くの中小企業がある東京という恵まれたマーケットがある首都圏を基盤としているからこそできた転換です。中小企業に向けたサービスを提供するという方向に舵を切り、地域の金融機関として役割を果たそうということになりました」。実店舗の数も、最も多いときは83店舗あったものを現在は37店舗に絞った。基本的に行員が顧客企業を訪問して営業するスタイルのため、これで十分だという。

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