枠組みを超えた発想で 異業種との共創の核になる地域メディア

事業構想大学院大学は長崎放送との共催で「長崎新価値創出プロジェクト研究」を2023年4月に開講した。長崎放送は、自社の成長と地域貢献の両立を志し、自治体や地元企業と連携した事業創出や人材育成に力を入れる。新時代のメディアと地域の共創の在り方を、長崎放送の取り組みから考察する。

長崎放送の東晋社長と事業構想大学院大学の田中里沙学長によるウェビナー対談を実施

産官学プラス「言」
メディア企業の新たな役割

事業構想大学院大学は、長崎放送との地域共創に向けた取り組みをきっかけに、地域社会において重要な役割を担うメディア企業の価値を検証し、さらなる可能性の発展が待たれていることを確信した。8月には、「メディアの力を活かした新しい地域活性のカタチ ~産官学言で地域人材育成が加速する」と題したオンラインセミナーを開催し、全国各地のメディア企業とともに、新事業創出の仕組みや、それをけん引する人材の発掘と育成のポイントについて研究を深化させている。

事業構想大学院大学の田中里沙学長は、メディア起点の事業構想と地方創生の意義を解説する。新規事業を構想する際に、基となる構想、アイデアの部分が充実していなければ、その後の大きな発展は難しい。経営資源を見つけ、磨きながら、それを元手に理想の姿を描き、アイデアを膨らませていくのが、事業構想大学院大学の特徴だ。

アイデアの発想には、内部・外部からの様々な情報と体験や経験、知識を組み合わせていく流れや環境が必須となる。それは、既成概念から脱却し、多様な視点で考えていくこととなり、イノベーションそのものである。

「アイデアを考えるには多彩で多様、異質な人的ネットワークが有効です。それらを備える代表的な組織の1つがメディアだと思います。また、連携や共創が重要ですが、それを媒介し生み出す装置になれるのもメディアです」。

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