自動車部品商社のSPK モビリティを軸に事業領域を拡大

自動車部品・用品および産業車輌部品の商社であるSPKは、2030年に向けて「部品商社からモビリティビジネスのグローバル商社へ」の変革を目指す。2021年にはeモータースポーツ事業に本格参入するなど、新規事業創出と事業の多角化を積極的に進めている。

沖 恭一郎 (SPK 代表取締役社長)

近江商人の精神である
「三方よし」が経営方針

SPKのルーツは1917年に、伊藤忠合名会社(現・伊藤忠商事、丸紅)の機械部から分離し、系列会社として設立された「大阪自動車株式会社」に遡る。日本国内で本格的な自動車生産が行われていなかった時代に、輸入車と輸入車部品の販売を始めた。1922年には親会社から切り離される形で独立し、その後は自動車部品・用品の販売に専念することになった。

1992年には社名を現在の「SPK」に変更し、1995年に株式を店頭公開。現在は東証プライム企業に名を連ね、自動車部品のアフターマーケット市場では、業界トップクラスの実績を誇る。

SPKという社名は、経営理念である「誠実に生き、情熱を持って仕事をし、親切な対応ができる企業人の集団」の、「誠実(Sincerity)、情熱(Passion)、親切(Kindness)」という3つのキーワードに由来する。

「1992年頃、業績が思わしくなかったときに、当時の社長が会社を立て直すための企業風土づくりに尽力しました。そこで、企業風土の源泉は『人』であるから、経営理念をしっかり浸透させて、『人』を育てていこうと決意したのです」

SPK代表取締役社長の沖恭一郎氏は、こう語る。経営方針は近江商人の「三方よし、始末して気張る、進取の気性」の精神に由来する。「売り手よし・買い手よし・世間よし」の「三方」のうちの「世間よし」の考え方は、社会に貢献して初めて企業が持続的に成長できるというもので、サステナブル経営や「持続可能な開発目標(SDGs)」に合致する。設立から108年を迎えるSPKでは、これらの言葉が注目されるずっと以前から、この哲学を実践してきたことになる。

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