ジェネリック医薬品の供給を支える 原薬・製剤一貫メーカーの組織変革

医薬品メーカーの中でも、有効成分である原薬と、それを用いた医薬品である製剤の両方で事業展開する研究開発型の医薬品製造受託会社(CDMO)のダイト。中期経営計画では、柱である国内のジェネリック医薬品向けビジネスについては効率化を進める一方で、中国ビジネス、新薬ビジネスの強化を打ち出した。

松森 浩士 (ダイト 代表取締役社長兼CEO)

原薬と製剤を手掛ける
稀少なビジネスモデル

富山家庭薬を在留邦人が多かった東南アジアに輸出するための統制会社として1942年に設立されたダイト。1979年にはジェネリック向け医薬品の原薬の製造を開始した。また、2001年には医療用医薬品の受託製造を本格的に開始し、大手製薬メーカーから新薬製剤の受託製造を増やす中で技術力を身につけていった。

現在では、医療用医薬品のジェネリック、新薬からOTC医薬品(市販薬)までの原薬と製剤の製造・販売を手掛ける。原薬と、最終製品である製剤の両方を手掛ける医薬品メーカーは国内では稀で、原薬から製剤までの一気通貫生産による高い品質管理体制と安定供給力が強みだ。

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