ウェブとのクロスメディア戦略で ダイレクトメールの価値を高める

ダイレクトメール(DM)発送代行サービスで60年以上の歴史を持つディーエムエス。DMの真の価値を訴求し、2022年度からの中期経営計画ではデジタル戦略に注力。リアルとウェブのクロスメディア戦略で、総合情報ソリューション企業を目指す。

1954年に創業した「ダイレクトメールサービス」が前身となるディーエムエス。ダイレクトメールの発送に必要な企画制作、印刷、折り、封入、情報処理などの業務を代行し、準備の整ったDMを郵便局や宅配業者に手配するまでの一連のプロセスを代行する、DM発送代行サービスをメイン事業とする。クライアント企業と生活者の間でダイレクト(直接)にレスポンス(反応)を確かめられるコミュニケーションを広く事業領域とし、DMに限らないセールスプロモーションや、イベント、ロジスティクス、バックオフィス支援など、さまざまなダイレクト・コミュニケーションをビジネスにしてきた。

強まる個人情報保護の動き
セキュリティの担保に投資

個人情報の取り扱いが厳しくなるなか、かつて見られたような不特定多数向けの広告手段としてのダイレクトメールは激減している。届けたい情報を、届けたい時期に、届けたい人へ伝えるための手段へと、その役割・価値は変わってきた。

同社のターニングポイントと言えるのは、2004年に既存の事業所を集約したDMS業務センターを開設したこと。住所・名前・電話番号など多数の個人情報を取り扱うのがDM発送代行サービス。個人情報などに対する高いセキュリティを担保するには、建物自体がセキュアなことが求められる。

「セキュリティの高いセンターを開設したのと同時に、様々な業務を統合、最新の設備を導入して利益を高めました。大きな投資で勇気が必要でしたが、このセンターがなければ、今の事業はないと思います」とディーエムエス社長の山本克彦氏は話す。

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