石油化学に代わる新産業 「バイオファイナリー」の可能性

脱炭素の流れは強まるものの、未だ身の回りには石油由来の素材・エネルギー源も多い。Green Earth Instituteは、発酵プロセスによってアミノ酸や樹脂、燃料等を作り出す「バイオファイナリー」の産業化を目指し、海外への事業展開も進めている。代表の伊原智人氏に聞いた。

伊原 智人 Green Earth Institute 代表取締役CEO

長年の研究成果を事業化

Green Earth Institute(以下GEI)は、公益財団法人地球環境産業技術研究機構(以下RITE)が30年にわたって研究開発を進めてきた『バイオファイナリー』技術の事業化を目的に設立されたベンチャー企業であり、今年9月1日に創業10周年を迎えた。バイオファイナリーとは、再生可能資源であるバイオマスを原料として化学品や燃料を作り出す技術で、脱炭素社会の実現に向け、石油化学に代わる技術として大きな可能性が期待されている。

代表取締役CEOを務める伊原智人氏は、経済産業省出身の元キャリア官僚。法律職で入省し、知的財産権について知見を蓄えた後、リクルートに転職。大学発の技術を特許・ライセンスするビジネスで手腕を発揮した。その後、2011年の東日本大震災を機に国家戦略室に入り、日本のエネルギー政策の見直しに腐心したが2012年、政権交代により国家戦略室は消滅。政策を通じて環境問題の解決に取り組む中で、次第に自分自身が実行する側となって解決に携わりたいと考えるようになっていたという。

そこで次の道として、「地球環境にプラスとなる取り組みをするためには、最初から世界に通用する技術が必要だ」と直感し、グローバル産業になるであろうグリーン産業にかかわる事業を考えた。その意向がGEIに合致し同社に入社することとなった。

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