東京五輪で躍進 ハンドボール元代表キャプテンの生き方
ヨーロッパではサッカーに次ぐ人気スポーツとして親しまれているハンドボール。日本ではまだメジャーとは言い難いが、東京五輪開催を前に一躍注目を集めた。この躍進に貢献したのが、フォロワー数250万人を超える人気TikToker『レミたん』。元日本代表チームのキャプテン、土井レミイ杏利選手だ。才気煥発な彼が今見ているものに迫る。
文・油井なおみ
常に先を見据えた行動とたゆまぬ努力こそ強運の秘訣
TikTokのブレイクは予期せぬことだったという。
「僕は本当に運がいいんです」
取材中、土井は何度もそう語る。
「仲のいい友人たちに『お前がやったら楽しそうだから』と懇願され、彼らを笑わせるためだけに始めたんです」
身体能力が高く、ダンスや手品も得意でユーモアのセンスも高い土井の動画は、次第に友達以外にも波及。そしてある1本の動画をきっかけに、フォロワーが3000人に急増した。
このとき、あるアイデアが閃いた。
「フォロワーが増えたからと喜んでハンドボールについて上げるより、10万人を超えたときに『実は…』と告白した方がインパクトが大きいんじゃないか、と。そこで敢えて、ハンドボールのことは載せないようにしたんです」
土井の読みは的中。満を持して正体を発表するや否や、「あのレミたんが日本ハンドボール代表のキャプテンだった」というニュースは瞬く間に広がり、メディアに引っ張りだことなった。
運ばかりではない。一事が万事、常に先を見据え行動している結果なのだ。
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