体験デザイン×テクノロジーで、「旅から得る価値」を再現する
「人生を変える出会いをつくる」をテーマに国内外の人々をつなげ、新しい関係をデザインする事業を推進しているツナガル。コロナ禍以降は観光DXの新事業開発に力を入れ、新たな旅の形の創出を目指している。
海外へバーチャルツアーを配信
ツナガルは2020年よりバーチャルツアー事業を開始し、2021年に観光事業者らと北海道バーチャルトラベル推進協議会を設立。オンラインツアー配信ソリューション「LIVE Trave lers」を通し、北海道の自然や文化などをコンテンツ化して発信してきた。
「ツナガルは海外市場に向けた観光PRを行ってきた会社ですが、バーチャルツアーを始めたのはコロナ禍がきっかけです。一緒に事業をしてきた観光事業者さんに様々な影響が出る中、当社も何かできないかということで始めました。『LIVE Travelers』が他のオンラインツアーと異なるのは、ツアーを見せることが目的ではなく、結果としてどのような行動を喚起するかを重視する点です。旅の価値を見直し、それをオンラインでいかに提供するかという観点から構築しました」と新規事業開発を担当する竹林謙氏は語る。
2022年1月には「さっぽろ雪まつり」の中止を受け、世界中からオンラインでアクセス可能なVR雪まつり会場を公開。また、7月にはアイヌ文化アーティストのDEBO氏のバーチャルツアーを北米向けに実施。木彫作品の制作現場の配信のほか、阿寒湖の自然を舞台にしたVR空間を公開し、深い没入感のある体験の提供に成功した。
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