持続可能な地域医療の実現へ 医療DXにおける自治体の課題と可能性

多様で複雑な構造と課題があるため、実現のハードルが高いと思われがちな医療業界のDX。スーパーシティの実現に向けて、自治体は何を重視し、何から取り組んでいけばいいのか。元総務省官僚で、現在は医療AIスタートアップ企業、Ubieの政策渉外参事として自治体との連携を主導する三浦萌氏に話を聞いた。

三浦 萌(Ubie株式会社 政策渉外参事)

医療DXは、医療従事者の
想いに寄り添うことが不可欠

医療業界にはDXや医療格差、医療従事者の働き方改革など様々な課題があるが、スーパーシティの実現という点において、念頭に置くべき課題は何か。医療AIスタートアップ企業のUbieで政策渉外参事を務める三浦萌氏は、「最大のミッションは持続可能な地域医療体制をつくること」と語る。

「地域の医療課題を分解していくと、地域にとっては少子高齢化や過疎化、医療機関にとっては働き方改革、住民にとっては安心できる受診環境が居住地域にあるのかどうか、などが大きな課題です。医療DXを推進していく上での一番の課題は何かというのはなかなか難しいですが、例えば医師は日々命を預かって業務をされているので、新しいツールの導入や、業務のやり方を変えるということへの心理的・物理的ハードルが、他業界よりも高いと理解しています。何かを変えることによって、人の健康に影響を与えるようなミスを引き起こすことはあってはなりません。その点を重視し、医療従事者の方々の想いにも寄り添う形で医療システムを変えていくことが大切です。私たちもそのような考えで、プロダクトを開発しています」

Ubieは「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに、2017年に医師の阿部吉倫氏とエンジニアの久保恒太氏が立ち上げたスタートアップだ。生活者向けの症状検索エンジン「ユビー」と、地域住民とかかりつけ医をつなぐ医療機関向けの「ユビーリンク」、医療機関向けの「ユビーAI問診」の3つのサービスを提供している。

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