「人工視覚」の実現を目指して 眼科医療機器のリーディング企業

眼科医療機器を中心に、眼鏡機器や薄膜コーティングを手掛け、世界市場に広く展開するニデック。眼にとどまらずヘルスケア領域全体に事業を拡大し、人工視覚などの最先端技術の開発にも挑戦している。小澤素生社長に経営戦略や人材育成について聞いた。

小澤 素生(ニデック 代表取締役社長)

眼からヘルスケアへテクノロジーで事業拡大

眼科医療機器で国内トップクラスのシェアを誇るニデック(愛知県蒲郡市)。2019年度売上高は450億円、海外輸出比率は約59%に達し、世界市場にも広く展開している。

1971年創業の同社は、1972年に網膜剥離などの眼球の疾患を治療するキセノン光凝固装置を初めて国産化。1980年代に開発したオートレフケラトメータは眼の屈折度と角膜のカーブを測定する装置であり、眼科だけでなく眼鏡店での検査プロセスに大きな変革をもたらした。この成功で安定した事業基盤を築いたことが、1990年代からの事業拡大へとつがなっていく。

オートレフケラトメータ「ARK-1」とニデックの装置に使用される「気球チャート」

「創業当初『OPTO ELECTRONICSFOR EYE(眼領域の光電子技術)』を目指していましたが、新しいことにもチャレンジしていかねばと、創業25周年の節目である1996年からは『Eye & Health Care』を掲げて、眼だけでなく身体全体に事業領域を拡げようと舵を切ったのです」と語るのは、代表取締役社長の小澤素生氏。

創業者である父・小澤秀雄氏の後継者として1992年に入社。オートレフケラトメータに続いてヒットした角膜手術装置のエキシマレーザは、目の表面を削って視力を矯正するテクノロジーとして注目を浴びた。この時期、海外の医療専門家たちとネットワークが出来たことも後押しとなり、点眼薬、耳科、美容皮膚科などにも事業領域が拡大。疾病の予防や早期発見を目的とした診療機器、低侵襲手術装置、アンチエイジング・健康ケア商品などを次々と開発していく。

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