吉備中央町 「岡山のへそ」が挑む、人間味あるスーパーシティ

岡山県の中央部、高原地帯に位置する吉備中央町。人口減少・高齢化の進むなか、医療・交通・教育などの課題解決を目指し、国のスーパーシティ構想に手をあげた。吉備中央町長の山本雅則氏に、構想への想いを聞いた。

      山本 雅則(吉備中央町長)

テクノポリスからスーパーシティへ

高度技術集積都市の実現を目指した、国のテクノポリス構想。吉備中央町は、1983(昭和58)年、国の『テクノポリス法』によって指定された〈吉備高原都市〉を中心に、旧備中の国の上房郡賀陽町と旧備前の国の御津郡加茂川町の旧2国が合併して誕生した珍しい町。山本氏が「岡山のへそ」と紹介する通り、岡山県の中央に位置し、古くから吉備高原と呼ばれる標高200~500mのエリアの一角を占める。土地の7割強が森林で農地や集落が山あいに点在する典型的な中山間地域だ。

吉備中央町のスーパーシティ構想の中心となる吉備高原都市エリア。構想の実現は町のみならず岡山全域から期待を集める

同町ではテクノポリス指定以来、吉備高原都市の開発を進めてきたが、バブル崩壊や長引く不況、それに伴う県の財政難など、さまざまな要因で思うように進まず、道半ばの状態が続いてきた。山本氏自身、テクノポリス構想に想いを持ち、吉備高原都市内に移住した一人だ。

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