顔認証アプリで、鯖江市の眼鏡職人の仕事や想いを可視化

鯖江商工会議所が主催した眼鏡メーカーの展示会で、顔認証アプリ「Name Vision」を活用した「職人顔辞典」が採用された。一般的に表に出ることが少ない眼鏡職人1人1人の情報や、その想いにもアプローチできるというこのアプリは、他の顔認証システムとは何が異なるのだろうか?

2021年1月、日本一の眼鏡の産地である福井県鯖江市発のユニークなイベント、「SAN/CHI2021」が開催された。新型コロナの影響で展示会や対面営業が難しくなる中、オンラインで開催された展示会で、鯖江市のイベントスペースSCCと東京の小売店GLOSSをZoomでつなぎ、小売店やアンテナショップのバイヤーを対象に行われた。

「SAN/CHI2021」の現地会場での展示商品

この展示会では、新たなテクノロジーが導入された。米カリフォルニア州に拠点を置くベンチャー起業、sVision Corporationが開発したAI、AR技術を用いた顔認証アプリ「Name Vision」だ。このアプリをダウンロードし、オンラインで繋がれたイベント会場の職人の映像や画像にスマホをかざすと、職人のプロフィールや作業風景などが表示される。「職人顔辞典」と名付けられたこのサービスを参加者が使うことで、職人本人が語らずとも、キャリアだけでなく、モノづくりに対する姿勢や想いを伝えられるシステムだ。

職人の映像や画像にスマホをかざすと、プロフィールや作業風景などが表示される「職人顔辞典」

今回は初の試みで、眼鏡メーカー7社の職人、計14人の情報が登録された。職人顔辞典の採用を決めた鯖江商工会議所の田中英臣氏によると、「SAN/CHI2021」に参加した東京・日比谷の小売店店長からは、「斬新。もっと登録者が増えたら、店舗で使いたい」という感想もあったという。

鯖江市との連携の背景やアプリの開発経緯について、sVision Corporation代表の菅原宏明氏に話を聞いた。

菅原 宏明(sVision Corporation CEO)

誰でも手軽に利用できる
低コストな顔認証システム

菅原氏は2001年 4月、友人とともにシステム開発会社を設立。取締役としてシステム開発部長、品質管理部長、事業戦略室長を歴任した。しかし、父親の体調が悪化したこともあり、看病のために2013年に退社。その後渡米してAI、ARの調査・研究を始めた。そして2018年、現在の会社を起業する。

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