日本の食卓を支えるレトルト専門メーカーが 新たな食文化を拓く

1939年に仙台市で佃煮製造業を祖業として創業した、にしき食品。その後大胆な戦略転換を経て、今では年間約3000万パックを製造するレトルト食品専門メーカーとして成長を続けている。三代目代表の菊池洋氏に、同社の発展の経緯と将来構想を聞いた。

菊池 洋(株式会社にしき食品 代表取締役会長)

佃煮からレトルトへ、
業務用から小売用へシフト

1939年の創業から佃煮製造業を営んできたにしき食品(2012年に西木食品から社名変更)が、レトルト食品事業を開始したのは1981年。そのきっかけをつくったのが、三代目代表の菊池氏だ。

1970年代半ば、菊池氏は大手印刷会社でレトルト包材の販売を担当していた。大塚食品のボンカレーの全国発売が始まったのが1969年、ハウス食品のククレカレーは1971年で、全国的にレトルト食品が流行り始めていた頃だ。人々の食生活の変化もあり、佃煮製造に行き詰まりを感じていた同社がレトルトに関心があるらしいと聞きつけた菊池氏が、自社開発のレトルト釜(レトルト殺菌装置)を売り込みに行ったのが同社との出会いだった。

「釜を買っていただいたのですが、当時のにしき食品は商品開発に苦労していました。そこで前職に籍を置いたまま開発の手伝いをするようになり、そのうち、ぜひにと請われて転職することになりました」

菊池氏が同社に入社したのは1981年。商品開発を進めたものの、他社商品に押され、販路開拓でも苦労した。突破口となったのは、ファミリーレストランなどの業務用PB商品だ。カレーやハンバーグソースなど、煮込みに時間のかかるソースを手掛け始め、菊池氏の入社後1年ほどで、佃煮製造からはきっぱりと身を引いた。以降、四半世紀以上にわたって業務用のレトルト食品一筋で着実な実績を上げてきた。

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