2021年2月号
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地域特集 徳島県

ゼロ・ウェイストを軸に、「ごみ」から新たなまちの価値を創出

小林 篤司(BIG EYE COMPANY 共同代表)

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徳島県上勝町に2020年5月、上勝町ゼロ・ウェイストセンター「WHY(ワイ)」が誕生した。地域住民用のゴミステーションに加え、体験宿泊施設や情報発信機能を備えた複合施設だ。運営を担うBIG EYE COMPANY共同代表の小林篤司氏に、地域活性にかける思いを聞いた。

小林 篤司(株式会社BIG EYE COMPANY 共同代表)

課題の根本は過疎化にある

上勝町は人口約1500人の四国で一番小さい町だ。近年は料理の「つま」として出荷する「葉っぱビジネス」の町として脚光を浴びた。また、2003年に国内初の「ゼロ・ウェイスト宣言」を行ったことでも知られる。

今でこそ、リデュース・リユース・リサイクルの3Rが進んだ地域というイメージもあるが、二十数年前まで、家庭ごみは住民が各自で野焼きするのが当たり前だった。そのため、上勝にはごみ回収車が走った歴史がない。県や国の勧告を受け、1998年に小型焼却炉を設置したが、2001年には閉鎖。「そもそもごみを減らせばいい」と2003年に全国初の「ゼロ・ウェイスト宣言」を行い、2020年までに焼却・埋め立てごみをゼロにするという目標を掲げた。家庭ごみは住民がゴミステーションに持参し、そこで45種類もの細かい分別を行う。

地域住民が利用するゴミステーション

そうした地道な努力の結果、リサイクル率は81%におよび、「宣言」の目標の100%には達しなかったが、ごみ排出量は全国平均の半分以下、ごみ処理にかかる税金は全国平均の3分の2程度に圧縮できた。「宣言」以来、その活動拠点だった旧・日比ヶ谷ごみステーションをリニューアルして生まれたのが、2020年5月にオープンした上勝町ゼロ・ウェイストセンター「WHY(ワイ)」だ。運営するBIG EYE COMPANY共同代表の小林氏は、元々スペックという会社で衛生コンサル事業を手掛けていた関係で、6次産業化による地域活性化ビジネスで活躍していた。当時の上勝町長から声がかかり、2012年頃から上勝に関わっているが、初めからWHYの構想があったわけではない。当初のテーマは再生可能エネルギーだったという。

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