2021年1月号
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先進自治体に聞く都市DX・スーパーシティ

トヨタ新プロジェクトで注目 田園と未来技術を調和させる裾野市

髙村 謙二(裾野市長)

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早くからデジタル化と官民学の協働を積極的に進めてきた裾野市。3月に発表した次世代型近未来都市構想〈スソノ・デジタル・クリエイティブ・シティ〉に加え、トヨタ自動車によるウーブン・シティの立地でも注目を集める。同市の目指す未来の姿を、市長の髙村謙二氏に聞いた。

財政や人手の課題を
デジタル化で切り抜ける

“富士山の裾野 田園未来都市 すそのの挑戦”をキャッチコピーに『裾野市まち・ひと・しごと創生総合戦略』を進めてきた裾野市。人口減少・少子高齢化が進む中、いち早くデジタル化へ舵を切ってきた。

裾野市長の髙村謙二氏は「さまざまな課題が増加することが予想される中、市民生活をより豊かにしていくためには、市そのものがICT、AI、RPAなどのデジタル技術を活用したスマート自治体になっていく必要があると考えました」と話す。

髙村 謙二(裾野市長)

裾野市では、2018年に『データ利活用推進本部』を発足。『官民データ活用推進計画』の策定や『データ利活用推進シティ宣言』を行い、データ・デジタル利活用時代への対応と人材育成を進めてきた。2018年11月には自治体で初めてCode for Japanとの連携協定を締結。2019年5月、Code forふじのくにとの連携覚書を締結した。また、2019年7月には東京大学生産技術研究所と連携協定を結び、『デジタル裾野研究会』を発足。現実空間のインフラ系データ(道路・橋梁・航空写真・バス停・建物情報など)を搭載し、仮想空間で再現・シミュレーションを行う〈デジタル裾野(デジタルツイン)〉の構築を進めてきた。

このように民間団体やアカデミアと積極的に関係を結んできた背景には、有志の職員による外部専門家との地道な関係構築、そして「財政や人手が限られるなかでよりよい市民サービスを提供するという使命感がある」と髙村市長は語る。

田園と未来技術が共存する
都市を目指して

裾野市は、トヨタ自動車によるまちづくりのプロジェクト・Woven City(ウーブン・シティ)の立地でも注目を集める。ウーブン・シティは、2020年末に閉鎖されるトヨタ自動車東日本東富士工場の跡地を利用したもので、2021年初頭の着工予定だ。

「この発表で、田園と未来技術が調和する“田園未来都市”が、市民の皆さんにとってイメージしやすく、身近なものになったのではないでしょうか。ウーブン・シティでは何十年か先を見越した尖った技術の実証が行われると想定していますが、本市ではそうした最先端の取り組みと融合を図りながら、富士山の裾野の豊かな自然を最大限に活かした“裾野市らしいライフスタイル”を提示していく必要があると考えています」

裾野市ではウーブン・シティと連携した新たなまちづくり構想として『次世代型近未来都市構想』を策定。2020年3月に〈スソノ・デジタル・クリエイティブ・シティ構想(SDCC構想)〉として発表した。

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