2020年7月号
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地域特集 栃木県

マルシェやベーカリーでまちに賑わい 地域の「床価値」を高める

松本 裕功(CULTURE BANK STUDIO 代表取締役)

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宇都宮市を中心に、商業施設の開発コンサルティングや飲食事業に加え、地域活性化イベントなどを手がけるCULTURE BANK STUDIO。代表の松本裕功氏は、「持続可能な地域に不可欠なのは雇用と経済の循環」と語る。

松本 裕功 CULTURE BANK STUDIO 代表取締役

栃木県を広域でブランド化

もと百貨店の出身で、その後、エキナカを開発する会社に所属し、東京で働いていた松本裕功氏。2013年に宇都宮市で個人事業を立ち上げた。2017年に法人化するまでは、東京の都市型商業施設を中心に開発コンサルタントをするのがメインの仕事だったという。

「サラリーマン時代は栃木から東京に通っていましたが、子どもができたことをきっかけに地元に戻りました。ですが、Uターンしてみたものの、やりたい仕事が見つからず、個人事業を始めました」

地元にかかわる仕事を最初に手がけたのは2016年の春。松本氏が拠点にする宇都宮市の大谷地区は、建材として人気の高い大谷石の産地で、かつて採掘場であった巨大地下空間が〈大谷資料館〉として観光名所になっている。古くからの友人に声をかけられ、その資料館の横にミュージアムショップ〈ROCKSIDE MARKET〉をオープンした。続いて、高根沢町から“駅前活性化事業としてイベントを企画したい”という相談を受け、〈TAKANEZAWA ROCKSIDE MARKET〉を開催。高根沢の小さな駅前に2万人以上の来場者を呼び込むイベントとして成長した。

栃木県は東京から車で2時間以内、新幹線なら45分圏内だ。感覚的には、静岡や軽井沢などと同じ距離感だろう。栃木県にも世界遺産の日光をはじめとした文化資産や鬼怒川温泉などのリゾートがあり、日帰りのアクティビティとしてはゴルフ場もたくさんあるが、ブランド力も認知度も、長野県や軽井沢に大きく水をあけられている。

「例えば、宇都宮ブランドを考えたときに思いつくのは餃子くらいです。広域で考えた場合に、栃木県をもう少しブランド化したい。せっかく1時間半ほどで東京から車で来られる位置にあるのだから、1泊2日、栃木県で過ごしても十分満足できるようなエリアや拠点をつくっていきたいと思っています」

外の資源と地元の資源をミックス

北関東では最大規模クラスのイベントに成長した高根沢町の〈TAKANEZAWA ROCKSIDE MARKET〉。

〈TAKANEZAWA ROCKSIDE MARKET〉の様子。2019年の第8回には1日で約45,000人もの人を集めた。“小さな町の駅前マーケット”をコンセプトに、農産物の販売だけでなく、アート・クラフト作品の販売やローカルグルメの飲食、ライブステージも行われる一大イベントへと成長した

「私自身はそれまで、まちなか賑わい系のイベント企画は経験がありませんでしたし、特にそれを売りにしていたわけでもありませんでしたが、後輩から紹介された行政担当の方との波長が合ったのと、“高根沢に人を呼ぶ”という目的がハッキリしていたので、チャレンジも含め、お引き受けしました」と松本氏は経緯を明かす。

サラリーマン時代も含め、東京での仕事を多く手がけてきた松本氏。そこで得たスピード感とネットワークが、高根沢町のイベント企画に生きた。

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