2020年5月号
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地域特集 佐賀県

佐賀県の魅力を国内外に伝える キラーコンテンツ構築は急務

嶋田 淑之(ジャーナリスト、産業能率大学兼任教員)

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個性が際立つ九州7県の中にあって、人口・面積で最小の佐賀県の存在は埋没しがち。実際に訪問してみると非常に魅力的な地域資源に溢れているのに、県外や海外には伝わり切れていない。これは県の創生を目指す上での障害であり早急な対応が求められる。今、打つべき手とは何か?

玄界灘に面した七ツ釜は、海に向け7つの洞窟が並列している景勝地

 

「山椒は小粒でもぴりりと辛い」という言葉があるが、佐賀県を評するに最適な表現である。人口・面積共に九州7県中最小で、いずれも全国42位である。県内総生産(名目)も44位(2015)に留まり、人口・経済規模ともに全国最小クラスと言ってよい。

変革期に強い県民性

しかし、同県は「変革期・激動期に強い」という県民性を有しており、明治維新前後に日本近代化の礎を築いた「佐賀の七賢人」(大隈重信、副島種臣、江藤新平ほか)をはじめ、軍人・学者・経営者など多くの逸材を輩出してきた。

歴史的に、佐賀県人は中央に出て一旗揚げる傾向があったと言える。地域の創生という観点から換言するならば、創業後、地域に根ざして発展を遂げ、県経済をリードする大企業が、非常に少ないということにもつながっている。

その一方、日本における陶磁器発祥の地として有田や伊万里が世界的な知名度を誇るなど、個々の企業規模は小さいながら窯業に独自の強みを持っているのも佐賀県の特徴だ。また、同地が「砂糖文化」の中心地だった江戸時代以来、地域に根差した菓子類の製造販売業も盛んであり、小城羊羹・松露饅頭・丸ぼうろなど銘菓の数々が、陶磁器とともに佐賀県製造業を支えている。菓子製造の全国ブランド「江崎グリコ」や「森永製菓」の創業者も同県出身である。

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