浦和レッズ、西武ライオンズがベンチャーと共創 埼玉を活性化

デロイトトーマツグループは埼玉県のイノベーションリーダーズ育成プログラム「埼玉 Sports Start-up (SSS) 」を通じ、一風変わったベンチャー支援を行っている。県内のプロスポーツクラブや球団の課題解決につながるアイデアを支援し、地域活性化も目指す。

里崎 慎 デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー シニアバイスプレジデント

ビジネスアイデアの事業化や
事業拡大を目指す若者を支援

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を前にスポーツ市場の拡大が見込まれる中、埼玉県ではスポーツをテーマに地域活性化をはかるイノベーションリーダーズ育成プログラム「埼玉 Sports Start-up (SSS) 」を実施。このプログラムの発案や運営は、デロイトトーマツグループが行っている。

同プログラムは、ビジネスアイデアの事業化や事業拡大を目指す若者を支援するもので、2018年度に始まった。サッカーの浦和レッドダイヤモンズや大宮アルディージャ、野球の埼玉西武ライオンズがある埼玉ならではの特徴を活かし、これらのクラブや球団が抱える課題の解決につながるビジネスプランを持つスタートアップ・創業希望者を募集した。

「スポーツは様々なヒトやコトを結びつける特性を持っています。また、Jリーグや日本野球機構(NPB)は地域連携や地域活性化に力を入れています。これが特色ある地域活性化策を実施したいという埼玉県のニーズに合うと考え、SSSを提案しました」。

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーのスポーツビジネスグループ・シニアヴァイスプレジデントの里崎慎氏は言う。デロイトトーマツは2017年から、Jリーグのオフィシャル・サポーティング・カンパニーにもなっている。SSSの運営は、里崎氏が所属するスポーツビジネスグループとグループ企業のデロイトトーマツベンチャーサポートや有限責任監査法人トーマツが協力して実施してきた。

SSSの提案では、横浜DeNAベイスターズが運営する会員制シェアオフィス&コワーキングスペースの「THE BAYS(ザ・ベイス)」や、イギリスのプレミアリーグ、アーセナルが実施しているアクセラレーション・プログラムなども参考にした。

SSSではまず、2018年8月から9月に参加者を募集。応募があった70件以上のプランから、書類選考で43件を選んだ。その際は県内のプロスポーツクラブや球団の抱える地域課題の解決というテーマとの整合性や新規性、事業性、地域への貢献という4つの観点から総合的に評価した。

選ばれたプラン提案者に対し、2018年9月から2019年2月にかけて計5日のワークショップを開催した。参加者は、メンタリングという形でアイデアをブラッシュアップする支援を受け、提案を磨いた。その中から、2019年1月の「支援対象者最終選考会」に出場する10件のプランを選抜。県や地元金融機関の関係者らが審査員として選考に加わった。

ワークショップでは参加者のコラボレーションが進んだ

1月19日に公開で行われた最終選考会ではこれら10件のプランに関するプレゼンテーションが行われ、最終的に4件が伴走支援の候補者に選ばれた。そして3月22日には、スタートアップがスポンサーや共同事業者を探すイベント「埼玉ベンチャーピッチ」が開催され、4社も参加した。

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