2018年12月号
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フィンテックの興亡

スポーツ選手を「投げ銭」で応援 ブロックチェーンが支える

城戸 幸一郎(エンゲート 代表取締役)

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ブロックチェーン技術を持つ企業が、誰でもスポーツ選手をスポンサードできるシステムの運用を開始。スポーツ選手への「投げ銭」による応援を記録し、データをブロックチェーンに恒久的に保存。金銭的な収入と、ファンの情報を収集し、スポーツチーム・選手の支援につなげていく。

城戸 幸一郎(エンゲート 代表取締役)

エンゲート(東京都渋谷区)は、2018年10月9日、記者会見を開いた。スポーツのクラブチームの社長、CEOも同席した場で発表したのは、NEMブロックチェーンを使ったスポーツ選手へのギフティングのサービス「エンゲート」ベータ版の提供を10月20日に開始する、というニュースだ。

リアルスポーツの投げ銭システム

エンゲートのサービスは、ファンが購入したトークンを、スポーツ選手にプレゼントすることを可能にするもの。ネット上のコンテンツでは一般化している少額の寄附、いわゆる「投げ銭」を、現実のスポーツ試合でもできるようにする仲介をする。2018年10月時点で利用を予定しているスポーツは、ハンドボール、サッカー、フットサル、野球、バスケットボールなど。ほぼすべてのジャンルのスポーツを対象で、まずチーム制の球技がチーム単位でシステムを利用できるようにしており、個人競技は次のフェーズでの展開を予定している。

まず、ファンが日本円でエンゲートからポイントを購入し、エンゲートはNEMブロックチェーンでトークンを配布する。ファンは、お気に入りの選手や試合で目を見張るような活躍をした選手に、トークンをデジタルギフト(ファンの思いを表す絵柄を選ぶ)として投げ銭をする。この間、ファンにはブロックチェーン上のトークンの動きは見えず、トークンはシステムの裏側で動いている。ファンが購入したポイントの売上は、新たにチームや選手の収入源となる。エンゲートは、トークンの利用履歴を、NEMブロックチェーン上に記録していく。「スポーツ選手とファンの間のきずなとなる情報を、改ざんできないブロックチェーンに永続的に残していきます」と、エンゲート社長の城戸幸一郎氏は話した。トークンは決済に使われず、仮想通貨との交換もされない。また二次流通はしないことから、仮想通貨を発行する交換業のようなビジネスとは異なる。

エンゲートのシステムを使うと、スポーツチームや選手にとっては、新しい収益源を確保できるメリットがあるほか、どの選手がどのようなファン層に人気があるのかや、熱狂的なファン層がどう行動するかのデータを得られる。また、プレゼントしたトークンの数により、特別なグッズやサービスを「リワード」としてファンに提供することで、新しいファンサービスの開拓にもつながる。エンゲートは、プレゼントされたトークンの数により収益の分配を受ける。サービスを利用するチーム側には、導入費用や固定の月会費などはない。

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