2018年11月号
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大企業×ベンチャー

繊維商社がAI分析エンジンに出資 顧客分析で流通を効率化

田端 務(帝人フロンティア 衣料第三本部 名古屋衣料第一部 部長)、西村 光平(同第一課課長)

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帝人グループの繊維商社である帝人フロンティアが、AI分析エンジン開発企業のコグニロボに出資、業務提携。顧客分析に基づくマーケティング施策を支援し、小売店の売り上げアップに貢献する。

田端務 帝人フロンティア 衣料第三本部 名古屋衣料第一部 部長(右)、西村光平 同第一課課長

帝人フロンティアは、コグニロボへの出資と提携を2018年7月に発表した。コグニロボは、AIを使った分析と、コンサルティングを手掛ける企業だ。提携を通じて、コグニロボのAIを活用したビッグデータ解析サービスを、帝人フロンティアの取引先である小売店に提供する。AI分析エンジンに、繊維商社が出資した狙いは何か。帝人フロンティアの衣料第三本部名古屋衣料第一部部長田端務氏らに、コグニロボとの提携を決めた背景を聞いた。

商流を効率化するシステム確立へ

帝人フロンティアは、帝人傘下の繊維商社だ。2012年に、NI帝人商事と帝人ファイバーのアパレル事業が合併して生まれた。なお、NI帝人商事は、2001年に日商岩井アパレルと帝人商事が合併した企業。帝人商事の創業から数えると、60年以上にわたり、商社としてアパレルや繊維の流通に関わっている。

一方のコグニロボは、2016年創業の、マーケティングに特化したAI分析エンジン開発企業。東京大学、滋賀大学などの研究機関が構築した数理アルゴリズムと企業の実データを組み合わせて、マーケティングに必要な情報を生み出す基幹モデルを構築。それをもとに、個々のユーザーに最適化した専用モデルを作成し、提供している。

今回の提携では、小売店の持つ各種ビッグデータをAIで分析し、各店舗の業務改善や売上向上に使えるシステムを作る計画だ。小売店には、店舗で買い物をした顧客に関する様々なデータが集積されている。これをコグニロボのAIエンジンで分析し、優良顧客とそれ以外の顧客、以前は来店していたが最近は足が向いていない顧客などの属性で分類する。そして、それぞれのクラスターに属する顧客に対するマーケティングを提案し、小売店がより多くの、より良い顧客を獲得することを支援する。

AIを活用した顧客分析のビジネスモデル

出典:帝人フロンティア資料をもとに編集部作成

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