2018年11月号
購読申込み のあとに ログイン していただくと全文をご覧いただけます。

目指すは巨大ベンチャー

ベンチャーで働く人を増やす 人材を核に成長産業支援

志水 雄一郎(フォースタートアップス 代表取締役社長CEO)

0
​ ​ ​

日本から1人でも多くのザッカーバーグを、1社でも多くのFacebookを――。2018年9月現在、日本にはユニコーンが1社しかない。この寂しい現状に一石を投じようとしているのが、フォースタートアップスのCEO、志水雄一郎氏だ。

志水 雄一郎(フォースタートアップス 代表取締役社長CEO)

成長産業支援ビジネスを展開するフォースタートアップスのCEO、志水雄一郎氏は、「日本では成長産業で働くことが当たり前になっていない」と危機感を募らせる。

「世界で勝てる成長産業・成長企業をどれだけ生み出せるかは、その国の存亡に直結します。しかし、日本は成長産業に人材と資金を投入しておらず、学生の就職ランキングを見ても、人気があるのは知名度が高い大企業ばかりです」

日本では大手に就職できたら「勝ち組」とも称されるが、志水CEOは、それは「事実を知らない」という。

「大企業で働くと生涯年収3~4億円ですが、ベンチャーで働いて上場すれば、数千万円~数億円のキャピタルゲイン(上場益)を得られる可能性があります。それは創業者だけが受けられる恩恵ではなく、ストックオプションという制度があるのに学生はそれを知らず、そうした知識を教える人もいない。年間約90社が上場していますから、その社員数を考えたら、ある程度まとまった数の人がキャピタルゲインを得ています。でも、それが可視化されていません」

成長産業の創出は各国が力を入れており、それは世界的なトレンドでもある。

「世界を見渡せば、優秀な人材はベンチャーを目指すのが当たり前。シリコンバレーでは、インターンでも月100万円の給料を得ている。世界はそのように動いているのに、その事実が知られていないのです」

ベンチャーと並走する存在に

今、日本でもリスクマネーが増える中で、成長へのボトルネックはお金より人とも言われる状況になっている。フォースタートアップスの主力事業は、ベンチャーへの人材紹介ビジネスだ。

ヘッドハンターチームが幹部人材をスカウトし、ベンチャーへの転職支援を行う。ヘッドハントと言うと、外資やコンサルを思い浮かべるが、それをベンチャーの世界で実現したのだ。

フォースタートアップスCFOの藤井優紀氏は、自身がベンチャーに転職しようした際、情報がなく苦労した経験があるという。

「私がベンチャーへの転職を希望しても、人材紹介会社の方から、良い案件を紹介していただけませんでした。有力なベンチャー企業はたくさんありますが、情報がなければ、いくらベンチャーへの転職に興味があっても動きようがありません」(藤井CFO)

ベンチャー業界において転職支援・採用支援が根付かなかったのは、起業家や投資家のほうにも要因がある。人材紹介のエージェンシーを利用するという価値観に乏しかったのだ。

「ベンチャーにとっては、人材紹介会社は外側にいる存在で、自分たちと並走してくれる存在ではありませんでした。私たちは日本で初めて、ベンチャー業界の内側で人材支援を提供している会社です」(志水CEO)

藤井 優紀(フォースタートアップス 取締役CFOコーポレート本部長)

残り55%

0
​ ​ ​

バックナンバー

メルマガで記事を受け取る

メルマガ会員限定で、
ピックアップしたオンライン記事を
毎日お届けします。

以下でメルマガの登録ができます。

購読申し込みで全記事が読める

2018年4月号「SDGs×イノベーション」完売!

会員になって購読すれば、バックナンバー全記事が読めます。PC・スマートフォン・タブレットで読める電子ブックもご用意しています。

バックナンバー検索

注目のバックナンバーはこちら

最新情報をチェック。

会員になると 最新「事業構想」が読み放題。さらに

会員の特典をもっとみる