2018年11月号
購読申込み のあとに ログイン していただくと全文をご覧いただけます。

VCが支援、急成長するスタートアップ

ディープラーニングを超える「新しいAI」 人間の脳を再現

広口 正之(JAIRO 代表取締役)

0
​ ​ ​

人間のように物事を『考える』ことができる「汎用AI」を開発するベンチャー、JAIRO。汎用AIとは、昨今話題になるディープラーニングの先にある技術と言える。IBMやGoogleも力を注ぐその市場で、JAIROは日本の競争力を高めることを目指す。

広口 正之(JAIRO 代表取締役)

大手電機メーカーなどを経て、2016年4月にJAIROを設立した広口正之代表は、汎用AI(人工知能)特徴について次のように解説する。

「ディープラーニング(深層学習)をはじめ、今の人工知能はすべて専用AIです。それは、人間の脳を部分的に模倣しているにすぎません。汎用AIは、人間の脳全体を模倣するものです。最も違う点は、自分自身を変えることができるという点。人間と同じように、特に教えられなくても解決方法を自ら考えることができますし、間違っていたら修正することも可能です。ディープラーニングは大量のデータを用いて学習させる必要がありますが、汎用AIは人間が教材で学ぶように学習します」

汎用AIは日本が開発するべき

広口代表が汎用AIに関心を持ったのは15~16年前、ある書籍との出会いがきっかけだ。

「もともと、2002年頃に、レイ・カーツワイル博士の本『スピリチュアル・マシーン〜コンピュータに魂が宿るとき〜』を読んで、汎用AIのようなものが実現するだろうと考えていました。そのときは時期尚早で何もすることはありませんでしたが、2014年2月に松田卓也先生(神戸大学名誉教授)の『2045年問題』という本を見つけて、米国がかなり進んでいることに驚きました」

レイ・カーツワイル博士は「シンギュラリティ(技術的特異点)」の提唱者として知られる。シンギュラリティとは、AIが人間の知能を超える到達点のことであり、2045年頃にはシンギュラリティに到達し、世界が想像を絶する変化を遂げるという予測もある。汎用AIは、シンギュラリティを実現させる技術の1つだ。

米国も欧州もシンギュラリティに向けて突き進んでいる中で、広口代表が起業を決意したのは、「汎用AIは日本で開発しなければならない」という危機感があったからだ。

残り64%

0
​ ​ ​

バックナンバー

メルマガで記事を受け取る

メルマガ会員限定で、
ピックアップしたオンライン記事を
毎日お届けします。

以下でメルマガの登録ができます。

購読申し込みで全記事が読める

2018年4月号「SDGs×イノベーション」完売!

会員になって購読すれば、バックナンバー全記事が読めます。PC・スマートフォン・タブレットで読める電子ブックもご用意しています。

バックナンバー検索

注目のバックナンバーはこちら

最新情報をチェック。

会員になると 最新「事業構想」が読み放題。さらに

会員の特典をもっとみる