タクシー相乗りアプリの勝算 Uber苦戦の日本で成長なるか

終電・終バス後にできるタクシー乗り場の長蛇の列は、特に都市圏では珍しくない光景だ。早く帰りたくてもなかなか乗れない、しかも利用料金は高い......。楽天の海外子会社でCEOを務めたキャリアを持つ起業家が、そんなタクシーの不便を解決する「相乗りアプリ」を開発した。

髙原 幸一郎(NearMe 代表取締役社長)

NearMe(ニアミー)の髙原幸一郎社長は、2017年7月に同社を設立し、2018年1月にはニッセイ・キャピタルのアクセラレーションプログラム「50M」に採択、5000万円の資金を調達した。

そして、2018年6月にタクシー相乗りアプリ『nearMe.』をリリース。現在、東京や埼玉、神奈川の一部エリアでサービスを提供している。

同じ方向に行く人をマッチング

『nearMe.』は、タクシーで同じ方向に行きたい人をマッチングするサービスだ。アプリで行き先を入力すると、目的地が近い候補者を見つけることができる。

相乗りの想定ルートは自動で算出され、料金も全員がお得になるように自動で計算される。その内容に納得したら、相乗りの候補者とメッセージや通話でやりとりし、合意すれば待ち合わせをして、自分たちでタクシーを見つけて相乗りを行う。

最後に降りる人は通常どおりタクシー料金を支払うが、ユーザー間の清算はアプリ内でクレジット決済するため、現金の受け渡しは不要。途中で降りる人の割り勘分は、最後に降りる人の口座に自動で振り込まれる仕組みだ。

髙原社長は、「日本でタクシーを安く利用する方法は相乗りしかない」と語る。

「『nearMe.』は、利用者が1人でタクシーに乗るよりも安くなる時にのみマッチングするアルゴリズムになっています。当社は、相乗りをした各ユーザーからマッチング手数料を得る事業モデルとなっていますが、その手数料込みでも、相乗りすることで最大約40%お得になるように設計しています」

タクシーで同じ方向に行きたい人が見つかるアプリ『nearMe.』。相手の性別も表示されるので、女性でも利用しやすい。また、相手に名前や電話番号が開示されることもない

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