2018年9月号
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ローカルベンチャー

日本の試作力を開放 モノづくりベンチャーの「死の谷」を越える

牧野 成将(Darma Tech Labs 共同創業者/代表取締役)

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優れた製品アイデアを持つベンチャーは数多い。しかしその多くが、製品試作の段階で様々な困難に直面する。京都市のDarma Tech Labsは、アイデアを持つベンチャーと、モノづくりの腕を磨いた中小メーカーとを結び付けるユニークな支援を展開する。

牧野 成将(Darma Tech Labs 共同創業者/代表取締役)

製品の試作は、アイデアを世に問うための第一歩だ。しかし、多くのベンチャーがその第一歩で様々な困難に直面する。Darma Tech Labs(ダルマテックラボ)の代表、牧野成将氏はこう語る。

「多くのベンチャーには製造ノウハウが不足しています。満足な試作品をつくることができない、あるいは試作を外注して失敗する。こうしたことを繰り返すうちに、計画自体が頓挫するケースも少なくありません。これは『死の谷』と呼ばれています。当社では、主にIoT等ハードウェア分野のベンチャーを対象に投資やコンサルティングを行うとともに、京都の優れたモノづくり企業を紹介します。そうした取り組みによって、地域の活性化を目指しています」

京都のモノづくり力を活かす

牧野代表のキャリアは、ベンチャーキャピタルから始まった。関西を中心に投資業務を行ううち、優れたモノづくり企業が多数存在する京都の地域性に気づいたという。

「京都には精密機器等の大手が集まり、下請けで発展してきた多様な中小メーカーも集積しています。それらの中小メーカーは高い技術と専門性を持ち、得意分野を持ち寄ればどんな製品でもつくれます」

京都では2001年、全国から製品試作を受注する中小メーカーの団体、京都試作ネットが立ち上げられた。同団体との交流が、Darma社を設立する大きな動機になったという。

京都のハードウェア・ベンチャーのための戦略拠点「Kyoto Makers Garage」。Darma社は、同スペースの運営にも携わっている

「当社は現在、京都試作ネットとも連携し、IoTやハードウェア・ベンチャーの試作支援を行う『Makers Boot Camp(MBC)』を運営しています。京都試作ネットの活動は、中小メーカーが大手の下請けから脱却することを目指すものですが、私たちは中小メーカーがベンチャーから受注したモノをつくるだけではなく、開発や設計の分野にも参入できるような取り組みを模索しています」

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