2018年9月号
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ローカルベンチャー

岡山県西粟倉・エーゼロ 「妄想すること」が起業の第一歩

牧 大介(エーゼロ 代表取締役、西粟倉・森の学校 代表取締役)

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「ローカルベンチャーの先進地」として知られる人口1500人の小さな村、岡山県西粟倉村。近年、その村では、移住者たちが次々に起業し、新ビジネスを立ち上げている。地域のキーパーソンの一人、牧大介氏は「西粟倉での取り組みは他の地域でも再現可能」と語る。

牧 大介(エーゼロ 代表取締役/西粟倉・森の学校 代表取締役)

「ここは、やりたいと思える仕事ができる場所です」

エーゼロの牧大介代表は、西粟倉に来た理由をそう語る。最初はコンサルタントとして西粟倉と関わり始めた牧代表。面積の95%を森が占める村で、丸太のまま出荷していた林業の改善策として、木材を床材や食器、家具、割り箸などに加工してインターネットなどで販売する事業を提案したところ、役場職員から背中を押され、2009年に「西粟倉・森の学校」を設立した。

スギやヒノキの無垢の板に遮音シートを貼った床材「ユカハリ・タイル」は、置くだけでフローリングにできると人気商品に。床材以外にも、スプーンやフォークを自分で削って完成させる「ヒトテマキット」など、木の風合いを生かしたアイデア商品を発売し、2017年は3億3500万円を売り上げた。

木材の加工流通事業と並行し、西粟倉村雇用対策協議会から移住・起業支援事業を受け継ぎ、自治体と連携して村を拠点に起業や新規事業を立ち上げる人を支援する「西粟倉ローカルベンチャースクール(LVS)」を開設。自治体とメンター(助言者、並走者)、LVSスタッフが起業志望者と一緒に、事業をどのように立ち上げ、ビジネスとして成立させるのかを徹底的にブラッシュアップさせていく。移住が伴う場合は地域おこし協力隊制度を活用し、スタートアップ資金として最大3年間・月額約20万円が支給される。

他にも、地元産木材を使って耐震性能や省エネ性能、コストパフォーマンスに優れた家づくりを手がける建築・不動産関連や、木材加工で出る木くずを水温維持の燃料として活用するウナギの養殖など、6事業を展開している。

岡山県西粟倉村は人口1500人の小さな村。多くの起業家が移住し、約30社が誕生している

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