大阪・福岡に開学 日本を動かす知のインフラ作りに挑戦

学校法人日本教育研究団は、事業構想大学院大学(2012年開学)、社会情報大学院大学(2017年開学)の2つの社会人向け大学院を運営しています。このたび、首都圏以外で「事業構想」を推進することを目指し、2018年4月に、大阪および福岡に事業構想大学院大学を開校する運びとなりました。当学校法人の東英弥理事長に、開校の背景と目指す姿について寄稿をいただきました。

東英弥 学校法人日本教育研究団 理事長

事業構想を通し
社会の一翼を担う人材を育成する

事業構想大学院大学は、2012年春に文部科学大臣の認可を得て東京・表参道の地に開学して以降、活躍する修了生を多数輩出し、新規事業と地方創生に関する分野で一定の役割を担う存在になりつつあります。まだ途上ではありますが、多様な地域、企業、団体の方々とともに研究を重ねながら、手応えを大いに感じているところです。

「事業構想を通し、社会の一翼を担う人材を育成する」ことを理念として研究と教育に力を入れる中、この流れを日本各地に広げたいと願っています。事業構想は、社会を変える知のインフラです。拠点として、47都道府県に事業構想大学院大学をつくることが私自身の構想であり、院生、修了生、関わる地域、企業、大学の方々とも議論や意見交換をしながら、準備を続けてまいりました。事業構想および構想計画を構築できる人材を全国で育成すること、この継続により社会を活性化させることが目的です。第一ステップとして、このたび大阪と福岡に事業構想大学院大学を開校いたします。

日本各地には独自の経営資源を備えた素晴らしい企業が無数にあります。事業承継者がいないことで、事業やブランドの伝承を諦めることがあっては、日本全体の損失になります。しかし、経営資源を元に何か新しいことを考え、実践すれば、賛同者、支援者、共に歩む人がついてきてくれます。実績をあげることで、ステークホルダーも注目するでしょう。日本には約400万社の企業がありますが、そのうちの10万社が新しい事業構想を考えることができたなら、経済も地域も確実に活性化します。

大阪では有数の技術や伝統を備えた企業が発展し、古くから経済の中心地として日本経済を牽引してきました。世界からも注目されるユニークな製品やサービスを生み出すなど、自他ともに認める起業家精神の旺盛な街です。私が会長を務める株式会社宣伝会議も発祥の地は大阪であり、少なからぬご縁を感じます。

事業構想に規模の大小は関係なく、アイデアこそが重要です。対象者に気を配り、求められることを想像し、理想を描いて提案をしていく姿勢は、大阪の気質、地域特性にも重なるのではないでしょうか。モチベーションに溢れる大阪から、日本が大きく変わることを願いながら、事業構想大学院大学はそのきっかけ、空間、人脈等を含む最先端の研究と人材育成の機会を提供したいと考えています。同時に本学の研究活動を通して、大阪の地域に貢献できるようまい進してまいります。

また、日本には約770の大学、高等教育機関がありますが、地域を舞台に知の拠点として活躍する大学の方々とも互いの得意分野を活かす形で連携をしていくことが有効と感じます。大阪圏には特長のある大学が多く、この機会を活かすことができたらと願うところです。

気づき、本気の気持ちで、勇気をもって踏み出せば、その時点から見える景色が変わってきます。大阪事業構想大学院大学は、高度な専門性と豊富な経験を有する教師陣、グローバル企業および伝統産業の知見、自治体との協働、新たな産官学連携の方向性を備え、共に歩む人材に門戸を開いています。皆様方のご協力を賜りながら、新しい知のインフラを創ることに挑戦していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

事業構想大学院大学では規模の大小を問わないアイデアを生み出すために、日々活発な議論が行われている(東京・表参道の学内)

 

2018年度出願スケジュール(選考)
●12月入試出願締切     11月27日(月)
●二次選考 12月7日(木)〜9日(土)
●合否発表 12月13日(水)
●手続期限 12月22日(金)
1月、2月入試の日程、最新情報は大学院ホームページ
https://www.mpd.ac.jp/)をご確認ください。