2017年4月号
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「地域×デザイン」開催レポート

人口増加のまち東川町 意識改革が地域創生のカギ

松岡 市郎(東川町長)

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北海道のほぼ中央に位置し、旭岳を中心とした大雪山を見渡す自然豊かな東川町。旭川市と隣接するこのまちには国道、鉄道、そして上水道の「3つの道」がない。多くの地域活性化プロジェクトを実践し、まちの人口増加も実現している、松岡東川町長にまちづくりの考え方を聞いた。

松岡 市郎(東川町長)

職員の意識改革でマイナスをプラスに転換

多くの自治体にとって人口減少は共通の課題であるが、かつての東川町も例外ではなかった。東川町の人口は1950年の1万754人をピークに減少が続き、1994年には7,000人を割り込んだ。しかし、翌年から徐々に移住者が増え続け、2014年には42年ぶりとなる念願の8,000人に回復。2016年国勢調査では、道内の人口増加率で2位となり、人口30万人都市・旭川市のベッドタウンとしての人気が定着しつつある。

東川町が人口増加に成功した背景にあるのは、豊かな自然や美しい景観、旭川空港から車で15分という立地だけではない。そこには数々の契機があった。財源確保のための合併論争に揺れていた2003年。町長に就任したばかりの松岡市郎町長は、「東川町が単独で生き残り、人口確保という課題を解決するには、従来の行政を打ち破る意識改革を行うしかない」と考えた。

一般的に、上水道がないのは不衛生というイメージを持たれやすい。しかし、旭岳の雪解け水のおかげで、地面を20メートルも掘れば豊かな水脈に到達する。町民は塩素消毒のない美味しい水を贅沢に使用しているのだ。

「上水道がないことをプラスにとらえ、『おいしい水、うまい空気、豊かな大地』の3本柱でまちをPRすることにしたのです」と松岡町長。まさにマイナスをプラスに変える発想の転換だ。

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