業界初をつくるアイデアの源泉 創造力を高める「ビジネス感性」

クレジットカードの「サインレス」、ポイントに期限がない「永久不滅ポイント」など革新的なサービスをつくり続けるクレディセゾン代表取締役社長の林野宏氏。そのイノベーションの源泉と、革新型リーダーの要件を聞いた。

クリエイティビティの成果は制約の中で生まれやすい

カード業界でイノベーターと呼ばれる、クレディセゾン代表取締役社長の林野宏氏。スーパーのレジでもサインなしでクレジットカード決済ができる「サインレス」を導入したり、ポイントに期限がない「永久不滅ポイント」の仕組みをつくったり、数々の革新を起こしてきた。

「イノベーションは、発明ではなく、発見です。イノベーションの本質は、『なぜ、今までこれがなかったのか?』を考えることに尽きます。潜在需要を顕在化し、それを行動に移すことができるかにかかっています」

前述のカードのサインレスの発見は、現場で得られたという。スーパーマーケットの西友のカードは大量に取れたが、一向に取扱高が増えなかった。現場で見ていると、カードで支払う顧客は時間がかかるため、次に並んでいる顧客に嫌がられるのだ。そこで、「サインなしにすれば、おつりもなく、より早くレジを回すことができるだろう」と発想し、サインレスを導入した。

イノベーションのことを、経済学者のシュンペーターは「非連続の変化」、経営学者のドラッカーは「価値次元の転換」といった。

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