「スポーツ灰集め」の仕掛け人 コミュニティから事業を生む視点
1996年以降、19年連続で人口が減少し、地域コミュニティの活性化や、社会課題解決型ビジネスの創出が強く求められる鹿児島県。この地で人と人の繋がりを活かしたソーシャルビジネスを展開し、自治体や企業から引く手あまたなのが、鹿児島天文館総合研究所だ。
取材協力・リンカーズ
2014年に鹿児島県垂水市海潟で始まったユニークな活動『スポーツ灰集め』が話題を呼んでいる。桜島と地続きの垂水は長年、その降灰被害に悩まされてきた。市民にとってキツい・汚い灰の除去作業を、楽しい・面白いスポーツイベントに転換するために発案されたスポーツ灰集めは、1チーム3000円の参加費がかかるものの、「お金を払ってでも参加したい」と好評を博している。参加者には付近の温泉やカンパチなどのグルメを楽しんでもらい、垂水とのつながりを持つきっかけを生み出すことにも成功している。
このプロジェクトの立役者となったのが、一般社団法人・鹿児島天文館総合研究所(以下、Ten-Lab)だ。Ten-Labは、地域でコミュニティを形成・活性化して、地域の課題解決やソーシャルビジネス創出につなげることを目指して活動する団体。スポーツ灰集めも、地元若手商工業者のコミュニティ形成から生まれたアイデアだ。
「地方都市においても、コミュニティに集まる個人が持つ知識や経験を結集すれば、社会にインパクトを与えることができるんです」。そう話すのは、Ten-Lab理事長の永山由高氏だ。
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