南風堂 行列のできるスイーツで石垣島農業再生

沖縄の有力菓子メーカー、南風堂グループは石垣島特産の紅いも『沖夢紫』の六次産業化を推進。大人気スイーツを生み出し、島の農業活性化に貢献している。

行列のできる人気スイーツ

空港で行列のできる人気スイーツ「沖夢紫ロールモンブラン」

2013年に開業した南ぬ島石垣空港で、観光客が行列をつくる人気スイーツがある。八重山南風堂の販売する『沖夢紫ロールモンブラン』だ。石垣島特産の紅いも『沖夢紫』を贅沢に使用し、まろやかな甘さを楽しめるモンブランに仕立てたもので、南国を感じさせる鮮やかな色合いも特徴的。1728円と土産物としては少し高価だが、石垣島でしか買えないスイーツとして空港開業以来人気ナンバーワンを維持している。

沖夢紫は、沖縄県農業研究センターが1996年に開発した高品質な紅いもだ。栄養学を専門とする沖縄協会の尚弘子副会長(琉球大学名誉教授、元沖縄県副知事)は、「サツマイモはビタミン、ミネラル、繊維が多く、沖縄の長寿を支えてきた優れた食材。とくに沖夢紫は加糖しなくても良質な甘みを持っています」と太鼓判を押す。寒さに弱い沖夢紫は、県内でも温暖な石垣島での栽培が適し、2002年に県の推奨品種に決定された。

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