2015年6月号
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プロジェクトニッポン 宮崎県

新規事業を創出し続ける 創業250年の水産加工会社

黒木隆一(水永水産代表取締役社長)

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水産加工で宮崎県内トップクラスの規模を誇る水永水産。創業250年という老舗でありながら、簡便食品やサプリメントといった新規事業に積極的に取り組み、成長を続けている。

天然の良港である、門川漁港にはためく大漁旗

創業250年の老舗

日向灘沿いに位置する日豊海岸は、リアス式海岸の入り組んだ海岸線が特徴で、天然の良港が多数存在する。水産加工会社も多く、宮崎県北部の門川町も古くから水産の町として知られている。文化7年(1810年)に行われた伊能忠敬の「測量日記」には、門川について「家数411軒、内159軒尾末浦」と表記があり、大部分が漁業に携わる家であった。

水永水産もそのひとつであり、およそ250年の歴史を持つ老舗だ。江戸時代には「さぬき屋」の屋号で回船問屋を生業とし、関西との交易を主としていた。現在では、宮崎県および九州各県の漁協で水揚げされた水産物を原料として、ちりめんじゃこ、開き干し、丸干し、煮干し等の加工販売を行っている。

シイラやカツオなど、宮崎が全国トップクラスの漁獲量を誇る魚は多い

“旨味”への挑戦

「水産加工業で重要なことは、漁業の変遷と技術の進化にあわせて、常に変化し続けることだと思います」と話すのは、8代目で、代表取締役の黒木隆一氏だ。1947年生まれの67歳。東京の大学を経て酒類問屋を務めた後、25歳で帰郷。水永水産に入社してから加工部門を一手に担っている。ひっきりなしに鳴る携帯電話で、九州中の現場に指示を出している。

黒木隆一 水永水産 代表取締役社長

「本来、干物とは保存性と簡便性を重視した食べ物であり、その代償に、新鮮さの持つ旨みを損なうものが多かったのです。いかに魚本来の持つ旨みを損なわずに干物を作るかを追求してきました」

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