先端技術と芸術的感性を融合 アートの視点で「未来」を創造
オーストリア・リンツ市を拠点とするメディア・アートの文化機関「アルスエレクトロニカ」。アート、テクノロジー、サイエンスなど分野を問わずイノベーションを生み出し、地域のエネルギーの源となる未来志向のアートセンターに、世界から注目が集まる。
コアは芸術的文化
2015年3月22日、東京・虎の門で、アルスエレクトロニカと博報堂による共同プロジェクト「FUTURE CATALYSTS」の一環として、市民が主体となり「まちづくり」を考察する公開イベントが行われた。
「FUTURE CATALYSTS」とは、アート、テクノロジー、サイエンスなどの枠組みを越え、互いの経験、専門性、創造性を活かし、未来をつくるための「創造的な問いかけ」を作り、様々な社会問題の解決策を生み出していこうという取り組み。日本の産業、行政、地域社会の“未来”を作る“触媒”となることを目指す。
博報堂と共同でプロジェクトを進めるアルスエレクトロニカは、1979年、地域再生の取り組みとしてスタートしたオーストリア・リンツ市のアートセンター。斬新な発想、アイデアに基づいた様々なプロジェクトで、産業、教育、雇用、観光など様々な分野で地域社会の活性化を実現してきた。
このアートセンターを触媒に、リンツ市は芸術的文化をコアに持つ都市再生のプロトタイプとして世界から注目され、2009年にEU「欧州文化首都」に、2014年にはユネスコ「創造都市」に選ばれている。
芸術的視点と感性を最先端テクノロジーにつなげ地域社会に新たなイノベーションを起こしていく。これが、地域におけるアルスエレクトロニカの大きな役割だ。
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