介護旅行で生きがいを創出

超高齢社会の日本において、要介護の高齢者は500万人に達する。明るい希望を失いがちな彼らに対し、いかに「生きがい」を創出するか?介護ツーリズムの第一人者に、“旅の可能性”を聞いた。

国内から海外まで、要介護者の旅行にトラベルヘルパーが付き添う

超高齢社会の課題解決

長寿大国の日本。しかし、健康寿命は短く、疾病や加齢による身体機能低下で“自立した日常生活を送ることが困難”な「要介護」高齢者は500万人に及ぶ。その多くは自宅や施設に引き込もり、人生に対する明るい希望や目標を失いがちだ。特に、自宅の場合には「老々介護」の果ての共倒れや心中など、深刻な問題である。

このような人々に対して、いかに“生きがい”を創出し、彼らのQOLを高めてゆくかこそは、我が国が今後克服すべき重大な社会課題と言ってよいだろう。

そして、“介護旅行”という分野から、その課題克服に取り組んでいるのが、「SPIあ・える倶楽部」の代表取締役社長・篠塚恭一さん(52)だ。

買い物から海外旅行まで
トラベルヘルパーが同行

1991年創業。バブル崩壊で、旅行業界が低迷し、差別化の必要に迫られる中、添乗員出身の篠塚さんが「かつて旅行好きだった高齢者の方々に今一度、旅の楽しさを味わってもらいたい」という思いで、この分野に飛び込んだ(1995年サービス開始)。それから約20年。高齢化の進行と共に、運輸・建設・介護など各分野からの参入が続いたが、「SPIあ・える倶楽部」は、介護ツーリズムの日本におけるパイオニアとして成長を続け、2013年には利用件数が400件を超え、介護旅行取扱高も1億円に達した。

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