2014年4月号

地域未来構想 宮城県

日本の「防災文化」を世界に

月刊事業構想 編集部

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国連防災世界会議の仙台開催が正式決定した。東日本大震災を経験した東北での開催は、体験を各国に伝え、世界の防災意識向上に貢献する意義あるものになるはずだ。

主会場となる仙台国際センター
Photo by 663highland

193カ国が集結
世界の防災戦略を策定

第3回国連防災世界会議のロゴマーク

国連防災世界会議とは、今後の世界の防災戦略を策定する国連主催の国際会議のこと。第1回は1994年に横浜で、第2回は2005年に神戸で開催されている。第3回は仙台市で、2015年3月14日から18日の5日間開催される。

193カ国におよぶ国連加盟国の閣僚をはじめ、国際機関代表、NGOなど延べ4万人もの来場者が予想される。3回連続で日本で開催されることからわかるように、防災は日本が世界をリードする分野。それゆえ、ホストシティを務める仙台市の役割は重要だ。

仙台市・国連防災世界会議準備担当課長である柳津英敬氏は、「これだけ多くの人が来仙しますから経済波及効果も期待していますし、市民の防災意識の向上のきっかけにもしていきたいですね。何より震災時にご支援いただきました各国への御礼ができたらと思っています」と会議開催へ向けた想いを語る。

仙台会議では、前回会議で採択された「兵庫行動枠組(HFA)」の改定を中心に、世界の防災対策についてさまざまな議論がなされる予定。「兵庫枠組から10年の間に、東日本大震災だけでなく、世界各国で干ばつや水害が起きました。これらの経験を踏まえ、より具体的なアクションを盛り込んだ防災行動の枠組を打ち出したいと思います」という。

市民やNPOも参加
防災技術の展示会も開催

国連主催で世界の防災戦略を策定
Photo by Steve Cadman

期間中は本体会議に加え、大学や自治体、NPO、NGOによるシンポジウムやレセプション、被災地視察といった関連事業も行われる。これらは仙台市に限らず、被災を受けた東北の各地域での開催が予定されている。防災製品や技術の展示会も開く予定で、東日本大震災からの復興と、日本の世界に誇る防災技術をアピールする。

「人口100万人を超える都市で、マグニチュード9.0もの地震を経験したのは世界中で仙台だけです。被災地の現在の復興の状況、取り組みを世界の人に直に感じてもらいたい。地震や津波での経験はあらゆる災害に応用できることだと思います。日本は『防災文化』といっていいほど防災についての経験値があります。私たちが得たことを、世界の防災の発展につなげたいと思っています」。

未曾有の災害を経験し、復興に向けて歩みを進めている東北。震災で得た経験や教訓を世界へ伝えることにこそ、東北で国連防災世界会議が行われる意義がある。

地方創生のアイデア

月刊事業構想では、「地域未来構想  プロジェクトニッポン」と題して、毎号、都道府県特集を組んでいます。政府の重要政策の一つに地方創生が掲げられていますが、そのヒントとなるアイデアが満載です。参考になれば幸いです。

※バックナンバーには、そのほかの都道府県も掲載されております。是非ご一読ください。

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