2013年9月号
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地域未来構想 大阪府

東大阪 職人魂をブランド化

野田 義和(東大阪市長)

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歯ブラシから人工衛星までをつくり出す東大阪市は、国内のみならず世界の工業製品を支えている。江戸時代から続く『モノづくり』の強みについて、野田義和市長に話を聞いた。

東大阪市は文字どおり大阪市の東に位置する中核市だ。人口約50万人が暮らすこのまちは、古くから『モノづくりのまち』として知られている。また、独自のブランドを確立し「何かがある」、「何でもある」場所として国内外から注目を集めている。

町工場の集積が「ブランド」に

東大阪市のモノづくりの歴史は1700年代に遡り、かつては木綿業・伸線業・鋳物業が盛んであった。これが高度経済成長期に工業都市へと発展し、今では6000余りのモノづくりの中小企業が事業を営んでいる。

野田 義和 東大阪市長

現在、この東大阪市で生み出されるのは歯ブラシから人工衛星と、何でもできる「モノづくりのまち」として全国的にも有名であり、最近では東京スカイツリーなどの主要部品にも採用されている。

全国的にも有名なこの『モノづくりのまち』について、野田市長は「東大阪市は『小さな町工場』の集まりです。テレビCMに流れているような大企業はほとんどありません」と語る。

野田市長の言葉どおり、東大阪市にある6000軒を超えるモノづくりの中小企業の約9割が従業員数20人未満の小さな『町工場』だ。では、なぜこの小さな町工場からこれだけのものがつくり出されるのか。

「東大阪市には大企業やその子会社、系列工場は少ししかありません。でも、一つひとつの工場がさまざまな企業に部品を提供しています。そのため、町工場にはそれぞれの企業が望むものを汲み取る力や、より良いもの・より支持されるものを生み出す力が求められます」

工夫や創造力、そして技術を常に磨くこと、それが大きな力となっているのだ。

「また、町工場があちこちに点在するのではなく軒を連ねて集積しているのも、東大阪市の特徴であり強みです。この集積した工場間には『うちではできないけど、隣のおっちゃんの工場やったらできるんちゃうか?』と、近隣の協力工場に話を持ちかける横請けのネットワークがあります。その結果、完成度の高いものができクライアント側からは『東大阪に行けば何でもできる』と言われるようになりました」

町工場同士がライバルでありながら同時に良き同志。そのことが「モノづくりのまち」としてのブランドをつくり上げているのだ。

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