ビジネスの基本は人と人との関わり。ベンチャー企業にとっても、メンバー同士がどういった協力関係を築くかが、その後の成長を左右する。創造的なチームづくりを行うためのポイントを紹介する。

昨今、グローバル化が進み、情報化社会が進展するにつれ、人と人や国と国との関わり方、そしてビジネスのあり方は劇的に変化しています。新規ビジネスのチャンスとも言えるでしょう。チームメンバー独自の力を融合し、その結果を真摯にフィードバックして成長できるチームを目指すことが重要です。
違いを大切にする

このような複雑化した時代では、メンバーの多様性が財産です。ただし、それらを有機的に結び付けられなければ意味がありません。日本では、「空気が読めない」という表現があるように、なんとなく合意したがる傾向があります。しかし、気持ちの上でのミスマッチが起こったときこそ、チームの多様性が融合していくチャンスです。
「腑に落ちる」ことが重要
何らかのソリューションに到達したとしても、メンバーが「腑に落ちる」かどうかが重要です。私たちの意識下のプロセスは直感的に反応しています。
表面的な合意があっても、「腑に落ちた」かどうか、そして「腑に落ちない」のであれば、それはなぜかを探求していくことをお薦めします。真に納得のいく合意が得られるだけでなく、お互いの特徴を出し合い理解し合うことができます。
借り物を使わない
プレゼンソフトなど様々な便利ツールも、フレキシブルな発想を妨げてしまいます。ツールの「型」にはまってしまうためです。ツールは使わずに、手書きするのが良いでしょう。
手書きは、人間の精神活動に最もスムーズに連結する外部空間です。データや考え方についても同様です。何か借りてきたものは役に立ちません。メンバー自身の言葉で話し合うことに意味があります。
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