平均貯金額451万円も「貯金ゼロ」が9.3% 社会人1〜10年目3,000人調査で見えた若手・中堅のリアル

社会人1〜10年目のビジネスパーソンを対象とした貯金や年収、仕事の価値観に関する最新の調査結果が公開された。パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda」のオウンドメディア「まいにちdoda」が、20〜34歳の正社員約3,000人(有効回答3,078件)を対象に2025年12月23日〜26日に実施した調査によると、若手から中堅ビジネスパーソンのリアルな経済状況と、プライベートを重視するライフスタイルが浮き彫りになっている。

現在の貯金額については株式や投資信託なども含めた全体平均が451万円という結果であった。男女別では男性が535万円、女性が368万円となり、年次が上がるにつれて194万円から673万円へと増加する傾向が見られる。一方で貯金分布に目を向けると「1〜100万円未満」が20.8%で最も多く、「0円」と回答した人も9.3%にのぼった。およそ10人に1人は貯金がないという厳しい現実も示されている。

出典: パーソルキャリア株式会社「まいにちdoda」調査

理想の年間貯金額は全体平均で237万円であった。男性は264万円、女性は211万円が平均値となるが、いずれの年次でも約3割の人が「100万円」と回答している。年間100万円という金額を一つの明確な目標基準として捉えている人が一定数存在することがわかる。

現在の年収分布では「300〜400万円未満」が22.6%で最多となり、「400〜500万円未満」が19.9%、「300万円未満」が19.7%と続いた。全体の62.2%が年収500万円未満の層で占められている。年次別の推移を見ると、社会人1〜2年目から3〜5年目にかけて年収500万円以上の割合が増加する。しかし5年目以降になると、年収500万円以上の割合は30%台前半で推移する状態が続く。また年収300万円未満の層は年次とともに減少していくものの、9〜10年目で再び増加に転じるという興味深いデータも得られた。

出典: パーソルキャリア株式会社「まいにちdoda」調査

目標とする年収額は全体で「500〜600万円未満」が16.1%で最も多い。年次別で年収1,000万円以上を目標に掲げる人の割合は、5年目の14.0%が最高値となり、9年目の13.9%、6年目の13.7%がそれに続いている。

収入アップに向けた取り組みに関しては、全体で「特に取り組んでいることはない」が38.9%で最多を占めた。具体的な行動を起こしている人の間では「資格取得」が26.4%で最も多く、「スキルアップ」が21.7%、「資産運用」が18.2%という順になっている。年次別では社会人2年目だけが異なる動きを見せており、「資格取得」が35.1%で最多となった。2年目は「特に取り組んでいることはない」の割合が全年次の中で最も低い。また1〜6年目までは「資格取得」や「スキルアップ」が上位を占めるが、7年目以降になると「資産運用」に取り組む人の割合が増加する傾向にある。

仕事やキャリアとプライベートの優先度に関する設問では、「プライベートを優先している」と「どちらかといえばプライベートを優先している」の合計が70.2%に達した。全年次でプライベート優先派が6割を超えており、一貫して私生活を重視する姿勢が定着している。一方で仕事やキャリアアップを優先する傾向が最も高かったのは社会人3年目の35.4%で、4年目の35.1%、2年目の32.6%が続いた。これに対して6〜7年目、および9〜10年目ではこの割合が24〜27%台にとどまり、他の年次と比べて低い数値を示している。

生活費を除いたお金を使う優先順位については、全体で1位が「趣味・娯楽」の28.5%となり、2位が「資産形成・投資」の16.9%、3位が「交際費」の11.6%であった。すべての年次において「趣味・娯楽」が首位を獲得している。さらに「資産形成・投資」は社会人2年目以降で2位に入っており、若いうちから将来を見据えた資産形成を重視する傾向がうかがえる。