二人以上世帯の貯蓄現在高、2025年平均2059万円で7年連続増加 2002年以降で最多に
総務省統計局が2026年5月19日に発表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2025年(令和7年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、2025年平均の1世帯当たり貯蓄現在高は前年比3.8%増の2059万円となり、7年連続の増加を記録した。これは比較可能な2002年以降で最多の数値である。
出典:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2025年(令和7年)平均結果―(二人以上の世帯)」(画像はタップ、クリックすると拡大します)
貯蓄の内訳を種類別に見ると、通貨性預貯金が前年比2.6%増の710万円に達し、17年連続で増加している。有価証券も前年比16.7%増の440万円となり、3年連続の増加となった。一方で、定期性預貯金は511万円、生命保険などは369万円、金融機関外での貯蓄は29万円となっている。
世帯全体の分布としては、平均値の2059万円を下回る世帯が約3分の2(66.1%)を占めており、貯蓄現在高の少ない階級に偏る傾向が見られる。なお、貯蓄を保有する世帯のみで算出した中央値は1264万円である。勤労者世帯に限定した場合の貯蓄現在高平均値は、前年比8.7%増の1717万円であった。
一方、1世帯当たりの負債現在高は前年比1.8%増の675万円となり、4年連続の増加で貯蓄と同様に2002年以降で最多を更新した。負債保有世帯の割合は二人以上の世帯全体の約4割(37.5%)を占めている。
負債の種類では、住宅・土地のための負債が620万円と全体の約9割(91.9%)を占めており、前年比で1.3%増加した。負債を保有している世帯における負債現在高の平均値は1802万円、中央値は1511万円であり、負債保有世帯の約6割(56.0%)がその平均値を下回る状況にある。勤労者世帯の負債現在高平均値は、前年比1.0%増の1034万円であった。
世帯主の年齢階級別に見ると、貯蓄と負債のバランスに明確な差異が存在する。50歳未満の各年齢階級では負債現在高が貯蓄現在高を上回る「負債超過」の状態で、40歳未満の世帯は貯蓄994万円に対し負債1882万円、40〜49歳の世帯は貯蓄1381万円に対し負債1483万円となっている。
対して、50歳以上の各年齢階級では貯蓄現在高が負債現在高を上回る「貯蓄超過」へ転じる。50〜59歳の世帯は貯蓄1756万円・負債743万円、60〜69歳の世帯は貯蓄2843万円・負債234万円、70歳以上の世帯は貯蓄2471万円・負債81万円である。
純貯蓄額(貯蓄現在高から負債現在高を差し引いた額)が最も多いのは60〜69歳の世帯で、2609万円に達している。また、負債保有世帯の割合は40〜49歳の世帯が67.0%と最も高く、40歳以上の層では年齢階級が上がるにつれて割合が低下する傾向が確認された。