人とスポーツの関係多様化とともに成長する2大企業
健康志向の高まりとともに、私たちの暮らしのなかには運動習慣が定着し、アパレルを含む関連の用具・用品の進化、多様化も、運動やスポーツの楽しみを拡大している。それとともに、用品・用具の販売企業は今、単なる小売ビジネスを超えてスポーツ人口拡大を見据えた地域との連携など、運動・スポーツが秘める力を最大限に引き出す取り組みも進める。日本のスポーツ文化を牽引してきた大手2社、ゼビオホールディングス、アルペンは、どのような戦略を考えているのか。
ゼビオホールディングスは、1962年、福島県いわき市で創業した紳士服店を母体とし、「サンキョウ」の商号のもと、1979年に福島市で初の大型店を出店、80年代にかけて郡山市に郊外型のスポーツ店やメンズ店を出店するなど急発展。1987年に「ゼビオ」に商号を変更し、1992年には宮城県仙台市に郊外型の大型複合店「スーパースポーツゼビオ」を開業した。
2000年代に入って「ヴィクトリア」、「ゴルフパートナー」を子会社化するなど、組織再編や業態転換を推し進め、現在、レジャー用品大型総合店「スーパースポーツゼビオ」をはじめ、中小型の「ゼビオスポーツエクスプレス」、首都圏中心の「ヴィクトリア」、東北中心の「ネクサス」と「タケダスポーツ」、ゴルフ専門店「ゴルフパートナー」、アウトドア専門店「L-Breath」など多様なグループ店舗を展開、東北では多目的アリーナ事業を通じた地域スポーツ振興にも力を入れる。昨年はECサイトでシューズのフィット感が把握できるシミュレーション機能を導入、次世代型の足型測定サービスで収集されたデータを活用するなど、商品価値を超えた新しい価値や体験の提案を重視する戦略を進めている。
一方、「アルペン」は、1972年、愛知県名古屋市でスキーショップ「アルペン」として創業。1976年、愛知県一宮市にスポーツ業界初の郊外店、1983年に春日井市に「ゴルフ5」の1号店を開店したあと、1990年、岐阜県郡上市にスキーリゾート、翌年に同県瑞浪市でゴルフ場をオープンするなど、スキーやゴルフ人口の増加、ブームの高まりとともに事業を拡大した。1997年には、1200坪の大型総合スポーツ店を香川県高松市に開店、2000年代に入ると、PBの立ち上げや女性限定フィットネス施設のFC化などにも乗り出し、2010年代には「アルペンアウトドアーズ」、「アルペンマウンテンズ」などアウトドア分野に注力。ここ数年は、東京・新宿に最大の店舗「Alpen TOKYO」、九州の「Alpen FUKUOKA」、名古屋の「Alpen NAGOYA」を相次いで設けるなど、旗艦店の整備を進める。
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