クラレ ビジネスは人の想像力がもたらす価値である
高機能樹脂をはじめとした、世界に誇る高シェア商品を生み出し続ける大手化学メーカー、クラレ。海外売上比率は約8割に上り、世界に存在感を示す高収益スペシャリティ化学企業の実現に向けて邁進している。コア事業部門を率いる渡邊取締役常務に今後の展望と構想力についてお話を伺う。

クラレ取締役常務執行役員の渡邊知行氏と
事業構想大学院大学スティーブ・モリヤマ教授
── 本日はお忙しいなか、貴重なお時間いただきお礼申し上げます。もう随分前のことですが、最初に渡邊さんにお目にかかったのは、ベルギー第二の街アントワープでした。ロッテルダムに次ぐ、欧州で二番目に大きな港がある素敵な街です。
さて、先ずは、渡邊さんの経営者に至る道について教えていただきたいと思います。愛知県のご出身で名古屋の大学院を出てから新卒入社されたのが御社でしたよね。
はい、弊社創業の地である倉敷の研究開発部でキャリアをスタートさせました。希望が叶い、入社3年目でドイツのデュッセルドルフに駐在しました。7年おりましたが、その後、本社に戻らず米国に横移動し、テキサス州ヒューストンの現地法人で3年間勤務しました。合計10年も日本を離れておりましたが、米国同時多発テロ事件が起きた年の初めに倉敷に戻り、研究開発担当の管理職になりました。欧米駐在中の10年間は技術営業マンをしておりましたので、研究開発の現場に戻ってからも、常にマーケットを意識するよう心がけておりました。
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