関彰商事 学び直し支援で、会社の土台を強く

明治41年の創業から今年で115年を迎える関彰商事。幅広い分野を手がける総合商社として、社内外での社員の学びの機会を重要視する。2月6日、つくば国際会議場で開催した創業115周年の記念式典では、リカレントなどをテーマに関正樹社長と事業構想大学院大学の田中里沙学長が対談した。

関 正樹 関彰商事 代表取締役社長

学び続けることが
自身と企業の価値を高める」

田中 VUCA(予想不可能)の時代、急激な変化が継続して先の見通せない時代には、未来は予見するのではなく、自分たちで作っていかなければなりません。未来を見据えて新しい事業を作っていく人を育成する。企業の中に新事業を生み出していく。事業構想大学院大学は、そうした人材の育成と研究に力を注いでいます。

田中 里沙 事業構想大学院大学 学長

0から新しいものを作ることだけが新規事業ではありません。自分たちの持っている資源を使って何ができるかが重要で、それがイノベーションの真髄であると思います。115年もの歴史がある関彰商事には、埋もれている知財、組織の中の暗黙知、能力がたくさんあると思います。そこから1を生み出しみてはどうか。既にある経営資源を掘り起こし、関彰商事だからこその事業を生み出す。新規事業ではあるけれども、そこに関彰商事ならではのコアコンピタンスがあることが、周囲からも理解されることが重要かと思います。

新しいことを考え出すには、知識、経験、情報が必要です。その土台となるのがリカレント、リスキリングです。学び続けることで、自分自身の価値が高まって企業の価値も高まる。Society5.0の時代には、総合知による社会変革と人への投資。これが好循環していくような仕組み、環境が必要かと思います。

関 関彰商事では、リカレント教育や学ぶ機会を増やしていきたいと考えています。私自身、学ぶことに関して真剣に取り組まなかったので、社員には学ぶチャンスをたくさん作ろうと考えました。学ぶことで自分の足りないところが分かる。足りないところに気づくと自分がやるべきことを発見できて向上心に繋がり、また自分より優れた人と組むといった発想や周りを巻き込む行動力も出てくるのではないかと思います。

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