岡部のサステナビリティ経営 顧客のニーズに応えて課題を解決
建設関連製品事業や海洋事業を展開する岡部は、サステナビリティ経営の進化に向けて、カスタマー・セントリックや人的資本経営などを掲げる中期経営計画を進めている。変化するニーズを捉えた事業で、人手不足など建設業界の課題や脱炭素のような社会課題の解決への貢献も目指す。
工法も開発する建材メーカー
安全・安心を実現する
岡部は1917年の創業以来、「安全・安心の提供を通じて社会に貢献する」という経営理念の下、建築・土木分野で数々の製品や工法を開発。コンクリート用型枠締付け金物の「フォームタイ」や、金網型枠と吹付工法を組み合わせた「フリーフレーム工法」、高い固定度を持つ「ベースパック柱脚工法」などを通じて建築物の品質や安全性を向上させることで、自然災害から人々を守ることに貢献してきた。
「私たちの製品は普段の生活ではほとんど目にする機会がないものですが、見えないところでインフラや建物をしっかり支える重要な位置づけの部材です。ありがたいことに、技術や信頼を積み重ねてきて採用いただいている部分が多いと思います」。
同社代表取締役で社長執行役員の河瀬博英氏は、こう語る。経営理念を基軸にしつつ、2024年2月には2040年の将来像として「okabe コーポレートビジョン 2040」を策定。その実現に向けて、2024~2026年度の中期経営計画「OX-2026(okabe Transformation 2026)」も公表した。
コーポレートビジョンでは、ありたい姿を「建設を支える耐震建材メーカーとして培った『創造力』×『つなぐ力』×『人の力』で世界中の人々の生活に安全・安心を提供するグローバル・ソリューションプロバイダー」と定めた。また、新・中期経営計画の3年間を新たな収益基盤の確立に向けた「Transformation(変革・変化)」期間と位置づけ、2040年の目標である営業利益として150億円を目指している。
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