湖池屋が目指すスナック菓子の価値向上 独創性と高付加価値を追求
ポテトチップス老舗メーカーであり、製品の高付加価値化で成長を目指す湖池屋。社会の変化にあわせ、人々が求める新たなスナックの形を模索、提供している。地域との連携による国産じゃがいものブランド化や、若返りが進む組織で、社員が能力を発揮できる体制作りを推進している。
戦後まもなく、創業者の小池和夫氏がポテトチップスに出会ったのが、湖池屋のはじまり。1962年に『湖池屋ポテトチップス のり塩』を誕生させ、1967年には日本初のポテトチップス量産化に成功。以降、“辛くておいしいポテトチップス”『カラムーチョ』や三角形のコーンスナック『ポリンキー』など、独創的なブランドでファンを魅了してきた。2024年3月期決算で、売上高548億2900万円(前年同期比23.0%増)、営業利益35億9800万円(前年同期比102.9%増)と、主力商品であるポテトチップスを中心に各ブランドとも総じて好調な販売を続けている。
しかし、10年ほど前には、売上は伸びても利益を出せず、事業経営に苦しんだ時期があった。現在の社長の佐藤章氏は、そのような状況下の2016年9月に社長に就任。同氏はその前はキリンビバレッジで社長を務め、「生茶」や「ファイア」等のヒット商品を生み出していた。
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