世界初 別荘のサブスクサービス 「SANU 2nd Home」

月額5.5万円で「都市から自然に繰り返し通い、生活を営む」という新しいライフスタイルを提供するサブスクリプションサービス「SANU 2nd Home」が、2023年度グッドデザイン・ベスト100を受賞した。株式会社Sanu 福島弦CEOに、このビジネスで実現したい未来を伺った。

文・矢島進二(日本デザイン振興会 常務理事)

 

福島弦 株式会社Sanu CEO 「日本人が行ける海外拠点は1、2年以内に作り、本格的な海外展開は5年以内にスタートしたい」

SANUは、山が好きな福島弦CEOと、海が好きなクリエイティブディレクターの本間貴裕氏の2人が、共通の友人の結婚式で偶然出会ったことからうまれた。

福島氏は2010年に東京大学を卒業後、マッキンゼーに勤務するが、ラグビーワールドカップ日本初開催が決まり、ラグビー好きが高じて「ラグビーワールドカップ2019組織委員会」に参画。その後、Backpackers’ Japan代表で、ホステルやキャンプ場の運営とプロデュースをしていた本間氏と出会い、共同でSANUを創業する。

ミッション「Live with nature./ 自然と共に生きる。」を掲げスタートしたが、コロナ禍もあり、具体的な事業構想は固まらず、約2年間話し続ける。テレワークの普及、移住者の増加など、コロナによる様々な変化を洞察しつつ、自然を壊さないビジネスはあるか?ビジネスを続けることで自然が回復する方法はないか?などの思考を巡らした。

そこで辿り着いたのが「各地の自然の中に安心して帰れる『もう一つの家』をつくる」というアイデアだ。これは2人が自然のエネルギーを浴びると良いアイデアが湧くことから浮かんだもので、これなら、ミッションにも合致し、前例はないが自分たちが真っ先に利用したいサービスだと感じたという。

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