事務用品から次の姿を探る 新しい文化の創造へ、事業・組織を変革
文具・事務用品メーカーの枠を超えようと挑戦を続けるキングジム。ライフスタイル分野の拡大やサービス事業への展開、さらには海外事業の強化を通じて、文化をつくる新製品やサービスを生み出そうとしている。ビジネスと組織の双方をトランスフォームし、企業としての成長につなげる方針だ。
日本のオフィス風景をつくった企業
独創的な商品開発で次の柱を
1964年発売以来のロングセラーであるパイプ式ファイル「キングファイル」や、国内ラベルライターシェアNo.1(※自社調べ)の「テプラ」でよく知られている事務用品・文具メーカーのキングジム。21世紀に入ってからは電子文具も強化しており、デジタルメモ「ポメラ」は2008年の発売以来、モデルチェンジを繰り返しながら支持を集めている。
ロングセラー製品で企業の業務を支えてきた同社のブランド力は強いが、キングジム代表取締役社長の木村美代子氏は「キングジムといえば文具事務用品メーカー、という状況からの脱却を目指しています」と話す。同社の経営理念は「独創的な商品を開発し、新たな文化の創造をもって社会に貢献する」。これに基づき、日本中の企業に「書類を綴じるのにファイルを使う」「その背表紙はテプラで読みやすくする」という文化を創ってきた。木村氏は、この理念に基づき、さらに既存の枠を越えた製品・サービスで新しい文化を創出したいと考えている。「小さいけれど文化となるもの。そういった製品をつくれば、世の中のためになると考えています」。
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