「今日から開業」 小商いを実現するシェアキッチン「FOOCO」
「自分のお店を持つ」という夢を叶える手段として、シェアキッチンが流行している。FOOCOは「今日から開業」をコンセプトとし、副業を後押しし、小商いの輪を広げるデザインとしてグッドデザイン賞を受賞。anova design宮地洋代表に、シェアキッチンの可能性を聞いた。
文・矢島進二(日本デザイン振興会 常務理事)

宮地 洋
株式会社anova design代表。他にも藍染のサステナブル家具のブランド「Ao.」も手掛けている
東京の阿佐ヶ谷に2022年春にできた「FOOCO」は、2区画の菓子製造キッチンに加え、コーヒースタンドと販売ワゴンを併設したことで、4組の事業者が同時利用できる複合型のシェアキッチンだ。
キッチンを2つ並べたことで、出店者同士が顔を合わせ、そこからコラボ商品などが自然と生まれている。また冷蔵ケースがついた移動式の販売ワゴンは、歩道側に飛び出すことで、出店者とお客との距離が縮み、自然な交流が生まれる。
このFOOCOを始め、浅草橋、人形町、清澄白河、神田で5つのシェアキッチンを企画・制作・運営し、これまでに総勢200組以上の菓子製造事業者に製造拠点を提供しているのが、anova designだ。他にも、新規事業の企画立案など、建築とまちづくりの中間領域を幅広くデザインしている。
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