バックギャモン世界王者、望月正行の「挑戦」と「探究」
競技人口3億人といわれ、世界で最も親しまれているゲーム、バックギャモン。日本ではまだメジャーとはいえないゲームだが、世界のトップランカーには日本人の名が連なる。その中でも長年、世界王者として国内外のプレイヤーから尊敬を集めているのが望月正行だ。日本でプロバックギャモンプレイヤーの道を切り開き、競技自体の可能性も大きく広げている。
文・油井なおみ
望月 正行(プロバックギャモンプレイヤー) 撮影協力/カフェミケランジェロ
日本のレベルは世界随一
世界をリードし尊敬されるその実力
世界四大ゲームのひとつであり、最も遊戯人口が多いというバックギャモン。その歴史は古く、ツタンカーメン王の墓からも原型となるゲームが発掘されている。
「バックギャモン発祥の地といわれる中東では、カフェに行けば誰かはゲームをしていますし、ヨーロッパやアメリカでも浸透しています。日本では、飛鳥時代から『盤双六』と呼ばれて長く親しまれたのですが、江戸時代に廃れてしまいました。今の形のバックギャモンは第二次世界大戦後に海外から入ってきたんです。ところが未だに『バックギャモンって何?』という人が多いですよね」
世界のプレーヤーの格付け『バックギャモン・ジャイアンツ』で1位に君臨し続けている望月正行。
彼を筆頭に、日本のレベルは世界トップ級。2021年の世界選手権では望月自身、2度目の優勝に輝き、また、望月を除く選手で構成された団体戦でも日本は優勝している。
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